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パプアの宝石「キンデン・ピーベリー」

パプアの宝石「キンデン・ピーベリー」

今回ご紹介するのはパプアニューギニア産のコーヒー豆です。

パプアニューギニアと言えば、南国のイメージでコーヒーよりココナッツやマンゴーなどを想像するかもしれません。しかしコーヒーはパプアニューギニアの主要な農産物なのです。

そのような南国パプアニューギニアから届いたコーヒー豆は、隣国のインドネシアとはまた違う特徴を持っていて、面白い味がします。

「キンデン・ピーベリー」はこんな時にオススメ

  • ふと気分転換したくなった時に
  • トロピカルでスパイシーなコーヒーを飲みたい時
  • 鋭く酸味を味わいたい時

ピーベリーとは?

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画像のコーヒー豆を見て何か気づかないでしょうか?実は全てのコーヒー豆が丸い形をしているのです。

通常のコーヒー豆は横から見ると、分度器のような半球の形をしています。しかしこの「キンデン・ピーベリー」は完全に丸い形をしています。これがいわゆる「ピーベリー」なのです。

ピーベリーは一つだけ

通常の半球のコーヒー豆(平豆)と丸いピーベリーの違いは実り方にあります。通常の平豆は1つの果実に2つの豆が平らな面が向き合う形で実ります。しかしピーベリーは1つの果実に1つしか豆がありません。そのため丸い形状なのです。

なぜピーベリーが良いのか

ピーベリーは市場では通常の平豆より高値で取引されます。その理由は希少性ともう一つ重要な理由があるのです。

それは丸い形状だからこその理由です。丸い形のコーヒー豆の場合、焙煎したとき全ての方向から均等に熱が加わります。そのため煎りムラが少なく美味しく仕上がるのです。

トロピカルテイストのコーヒー

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「キンデン・ピーベリー」は南国パプアニューギニアを感じさせてくれるコーヒー豆です。

フレグランスはカシューナッツのような華やかで甘さのある香りです。エチオピアのゴティティとよく似ている印象を受けます。またアロマはフルーティーさを感じるトロピカルな香りです。

鋭い酸味とスパイシーさ

口にするとすぐに、くっきりとした酸味が感じられます。この酸味はプルーンとシトラスを足して2で割ったような酸味で、鋭さと華やかさを持っています。そしてマンデリンのようなスパイシーさも感じられます。

また酸味とスパイシーさに続いて、ほんのりと柔らかいコクと甘みが感じられます。総合的には酸味とスパイシーさがくっきりと表れている個性のはっきりしたコーヒーという印象です。

ペーパードリップ:鋭さが前面に

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ペーパードリップで抽出すると先ほどお話しした鋭さと華やかさのうち、鋭さが前面に出ています。干したプルーンのような甘酸っぱさと密度が特徴のコーヒーに仕上がります。イメージで言えば「エスニック」とう感じでのトロピカルらしさを感じられます。

抽出方法の一例(コーノ式名門ドリッパー)

  • 豆の分量:30g(二人分、250ml)
  • 挽き具合:中挽き
  • 抽出温度:80℃
  • ポイント
    お湯の温度が高すぎると酸味が鋭くなりすぎてしまい、「美味しい」の領域を超えてしまう恐れがあります。75℃~85℃の範囲が良いかもしれません。

フレンチプレス:華やかさが前面に

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フレンチプレスで抽出すると、ペーパードリップとは逆にシトラスのような華やかな酸味が前面に出てきます。こちらの場合は軽やかで「爽快感」溢れるトロピカル感を楽しむことができます。

抽出方法の一例

  • 豆の分量:18g(300ml)
  • 挽き具合:粗挽き
  • 抽出時間:3分50秒
  • ポイント
    抽出時間が4分以上になると少し酸味が鋭くなっていきます。そのため軽やかに飲みたい場合は時間に気を付けてください。

パプアの宝石「キンデン・ピーベリー」まとめ

トロピカルな風味とピーベリーという特異性は、まさにパプアの宝石です。パプアニューギニアはコーヒー生産が基幹産業の一つであるにもかかわらず、知名度が低く市場に出回ることは多くありません。

もし気になったのならば、一度飲んでみてください。インドネシアとは似ても似つかない、一風変わったコーヒーを楽しむことができます。

コーヒー豆の情報

  • 名称:キンデン・ピーベリー
  • 生産地:パプアニューギニア
  • 焙煎:シティロースト
  • 購入店:アラビカコーヒー
  • 購入店URL:http://www.arabicacoffee.co.jp/

About the Author

汐井有

モットーは専門化したコーヒーについて、詳細を伝えつつ噛み砕いた説明で興味を持ってもらうこと。 専門的な記事と解りやすい記事の両方を書こうと思っています。