ご自分でハンドドリップを楽しんでいる皆さん、ピーベリーをご存知ですか。ピーベリーとは、小粒で丸い形をしたコーヒー豆の事です。今回は「ピーベリー」についてお話します。

ピーベリーについて

ピーベリー(peaberry)とは、コーヒーの果実の中に一粒だけ入っている、丸い種子のことを言い、丸豆とも呼ばれています。生豆の状態の成分は平豆と変わりませんが、小粒で丸い形をしているので火の通りがよく、焙煎しやすいと言われています。

ピーベリーは希少性の高い豆

ピーベリーは、枝の先端や栄養が届きにくく発育の悪い部分にできる傾向にあります。果実の中にある種子2つの内1つだけが育ったもので、同じ樹にできる平豆と同じ成分でできています。
ひとつのコーヒーの樹にピーベリーが含まれる割合は、収穫量の3～5％程度。つまり、希少性の高い貴重なコーヒー豆、ということです。

ピーベリーは欠点豆？

とはいえ、コーヒー豆はより美味しく飲んでもらうための “選別”という過程を踏んでいます。割れ豆や虫食い豆、石粒などの欠点豆を取り除く作業を通して世に出ているのです。
ピーベリーは小粒であり、かつ一般的なフラットビーン（平豆）と比べると異形のため、ハンドピックやスクリーンサイズの段階で取り除かれてしまうことが多いです。

ピーベリーは美味しい？

ピーベリーだけを集めて高値で取引されているものもありますが、同じ品種の樹から収穫された平豆と成分上の味に差はありません。（諸説ありますが、平豆よりも香りが強いとも言われています。）ただ、ピーベリーはサイズが小さいので、焙煎の時に火が通りやすく風味が安定しやすいので人気があります。

100％ピーベリーの商品は存在する？

ピーベリー100％として販売されている生豆や焙煎豆がありますが、ピーベリーだけを集めるのは手間がかかります。そういったことも相まって高値がついていることもありますが、コーヒー豆は収穫された後、サイズごとに選別されます。その段階で、ピーベリーサイズに適合した割合が高い生豆を、規格の上で「ピーベリー」と呼ぶ場合があります。

ピーベリーとはまとめ

ピーベリーは全体の3％～5％程度です。ピーベリーが成る条件として、気候・天候、異常交配に日照り状況と、様々な原因を耳にします。どちらにしろ、希少性の高い豆であることに変わりはありません。それだけたくさんの人たちの興味を引く「ピーベリー」、ハンドドリップ派の人は、数粒集めて実際に挽いてみてはいかがでしょう？
コーヒーに関して実際どんな味がするのかは、飲んだ本人にしかわかりません。一度、試してみてくださいね。