マラゴジッペと呼ばれるソラマメのように大きなコーヒー豆をご存知ですか。最近では、コロンビアやグアテマラなどでも見られるようになった突然変異種のコーヒー豆です。今日は「マラゴジッペの特徴」についてお伝えします。
マラゴジッペについて
マラゴジッペ(C.arabica Maragogype)とは、ブラジル原産のティピカ種の突然変異種です。発見された地域がブラジル・バイーア州・マラゴジッペ地区だったことから、地区の名前をとって「マラゴジッペ」と名付けられました。
マラゴジッペの特徴
マラゴジッペは他のコーヒーの木と比べて、種子や葉、木そのものが極めて大きいのが特徴です。樹木が高いため、収穫が難しく生産性は低め、全世界のコーヒーマーケットのシェアは、なんと2.5%ほど・・・。その特異性から、希少種として扱われています。ちなみに、マラゴジッペのスクリーン数は19もあるとのこと。(約7.5cm)
マラゴジッペのコーヒー豆は大粒で見栄えが良いため、一部のマーケットで人気のある豆です。主に、メキシコ・コロンビア・ニカラグアが生産地として有名ですが、最近ではグアテマラでも生産されています。
柔らかなコクとフルーティさ
マラゴジッペで淹れ他コーヒーは、独特の風味がするそうです。カフェイン含有量は少なめで、柔らかなコクと細やかな酸味、つまりはフルーティな口当たりがするとのこと。軽めの焙煎がおすすめされており、軽やかに味わえる品種なのだそうです。
コーヒー豆が巨大化する理由
カンピナス農業試験場での研究によると、巨大な品種である「マラゴジッペ」は、交配による異常とは無関係で、遺伝子ひとつの突然変異によって巨大化することがわかりました。
エレファント・ビーン
マラゴジッペに関する情報は諸説ありますが、一部では「エレファント・ビーン」と呼ばれているそうです。エレファント・ビーン(elephant bean)とは、その名の通り「像豆」で、ずばぬけて大きな豆を指します。マラゴジッペはスクリーン数からもわかるように、大きいものは標準的なコーヒー豆の40%も大きいです。突然変異か、品種改良か。まだまだ謎の多い品種と言われています。
突然変異種のマラゴジッペ まとめ
マラゴジッペはティピカ種の突然変異種、もしくはアラビカ種とリベリカ種の交配とも言われている謎多き希少なコーヒー豆です。その独特な風味から「上品なコーヒー豆だ」と表現する人もいるようです。
ブラジル・バイーア州マラゴジッペ地区で発見されたことから「マラゴジッペ」と名付けられたマラゴジッペは、その希少性と見栄えの良い大粒な形のため、一部のマーケットでは人気のコーヒー豆です。