☕ カフェイン抜きのコーヒーは風味が落ちる？

日本でも広まりつつあるカフェインレス・コーヒー。試したことはありますか？カフェインレスのものは、通常のコーヒーより風味が劣るといわれていますが実際はどうなのでしょうか。

今日は「カフェイン抜きのコーヒーは風味が落ちる？」についてご紹介します。

カフェインレス・コーヒーについて

カフェインレス・コーヒーとは、コーヒーからカフェインを抽出除去したものです。最近は”デカフェ”などとも呼ばれています。

日本国内では明確な基準はないですが、通常のコーヒーより90％以上カフェインがカットされている商品が多いといわれています。

落ちるかどうかで言うと個人の感じ方によりますが、風味は変わります。

それはカフェイン成分が除去されているためです。ただ味が落ちるかというとそれは別問題で、カフェインが除去されたコーヒーの方が美味しいという方もいます。

カフェインレスコーヒーだからといって美味しくないということはありません。

実際はカフェインレスコーヒーのイメージから来るところであったり、カフェイン除去にコストがかかる分、コーヒー豆のクオリティを下げていることが問題であることが多いです。

カフェインレスは、普通のコーヒーより風味が落ちる、というイメージがありませんか？

その理由は、コーヒーからカフェインを抽出する方法のせいかもしれません。日本で購入できるデカフェ商品は「スイスウォータープロセス」とよばれる水を使ってカフェインを除去されたものが主流でした。

この脱カフェイン法は、コーヒー生豆を充填した槽に水を通し、生豆から水溶性成分を抽出した後、有機溶媒を使用してカフェインだけを抽出、除去する方法です。

カフェイン以外の水溶性成分が、再びコーヒー生豆に戻されるため、コーヒー成分の損失が少ないといわれていますが、その分風味が落ちるともいわれています。

実際にカフェインレス・コーヒーが美味しくないと言われるのはそもそも豆の品質によるところも大きいです。

カフェイン除去を行うということはその分手間暇やコストがかかるということです。

カフェインレス・コーヒーが普通のコーヒーと並んだ時にカフェインレス・コーヒーのみが高価になってしまうと、買いづらいためそもそもカフェインレスコーヒーの珈琲豆のグレードが低いというケースが多いです。

味に拘ったスペシャルティコーヒーのカフェインレスコーヒーなども、増えてきています。

美味しいカフェインレスコーヒーを飲みたい場合は、コーヒー豆を買う前に店員さんにコーヒー豆の品質を聞いてみるのがよいでしょう。

CO2を使ってカフェインを除去する「超臨界二酸化炭素抽出法」は、脱カフェイン法の中でも比較的新しい方法です。

素材に負担をかけずにカフェインだけを取り除くことができるため、カフェインレス・ティーなどの茶葉を使用するものによく用いられています。最近じわじわと超臨界二酸化炭素抽出のカフェインレス・コーヒーが手に入るようになりました。

従来の水抽出法に比べて、コーヒー成分の損失が少なく、通常のコーヒーと同じ味わいが楽しめると静かに話題となっています。

カフェインレス・コーヒーを実際に飲み比べて、通常のコーヒーとの違いを感じてみませんか。

大手コーヒーチェーンや、スーパーの店頭でも普通にカフェインレス・コーヒーが購入出来る時代になりました。

脱カフェイン法も、水抽出から二酸化炭素抽出へと流れが変わりつつあるかもしれません。カフェインレス・コーヒーを楽しむことで一番大切なのは、自分好みの味を見つけることです。

普通のコーヒーと同じように、お気に入りをみつけてみませんか。

「カフェイン抜きのコーヒーは風味が落ちる」といわれている理由は、水を使う脱カフェイン法にあるかもしれません。

この方法は、水に溶けだした生豆の水溶性成分をカフェイン除去後に再び戻すのが特徴で、風味の損失が少ないとされていますが、実際は風味が落ちると感じられることが多いようです。

一方、カフェインレス・ティーなどによく用いられているCO2を使った脱カフェイン法は、水抽出法に比べ成分の損失が少なく、通常のコーヒーと同じ味わいが楽しめるといわれていますが、ここでは両方飲み比べることをおすすめします。

コーヒーは産地や焙煎で味わいが変化しますが、デカフェも同じです。脱カフェイン法による影響を知った上で、味の違いを感じてみましょう。思ったよりおいしいじゃないか！というような嬉しい発見があるかもしれませんよ。

脱カフェイン法の違うカフェインレス・コーヒーを是非試してみてくださいね。