オフィス街の中心で至高の一杯を
虎ノ門という地名を聞いて思い浮かぶのは最近本館立替え工事が始まったホテルオークラ東京くらいで、それ以外は基本的にオフィス街という印象が強い街ですが、通称「マッカーサー道路」の開通と同時に虎ノ門ヒルズも竣工され、新しいステージに移行していると言えます。
虎ノ門ヒルズは都内でも有数の超高層ビルで、事務所や講演スペースといったビジネスオフィスビルという側面を持ちながらも、上層部はホテルや住宅を擁しているため、低層階のレストランやカフェにはビジネスマンに紛れて主婦と思わしき女性の団体客や、ホテルを利用している海外の来客者等、非常に多様性に富んでいるのが特徴です。
休日は一転してオフィス街の賑やかな様相は影を潜め、居住者と思われるご夫婦が優雅にランチを楽しむ姿が見られ、日曜になるとガーデンテラスでは150人以上集まるパークヨガが催されます。
さて、話しはコーヒーへと移りますが、虎ノ門近辺はコーヒーチェーンこそ多く目にすることはありますが、スペシャルティコーヒーを味わう機会には恵まれていません。時間に追われるサラリーマンにはドリップされたコーヒーを飲む時間的余裕など無いのかも知れませんが、敢えて時間を作って上質なコーヒーで気分を落ち着かせると、脳もリフレッシュされて仕事効率も捗るかもしれません。
TORANOMON KOFFEEはオフィス街の中心でスペシャルティコーヒーを味わうことができる数少ないお店です。
表参道と京都にあるOMOTESANDO KOFFEEの3店舗目として虎ノ門ヒルズの竣工と同時にオープン、日本家屋を改装したOMOTESANDO KOFFEEとは異なり、都会のオフィスに溶け込んだ左右対称に設計された店舗は非常に洗練されています。
「ラボ」をコンセプトとしており、試験管を模した容器に入ったコーヒー豆や、バリスタの方も白衣を着用している等、心躍る空間演出となっています。
スタイリッシュな内装ではありますが、オフィスビルの中にあり、また通路の延長上に自然な形で店舗が配置されているため、「お店がお客を選別している」印象は全く受けません。入りやすさの点に於いては抜群と言えます。
メニューはエスプレッソをベースにした虎ノ門コーヒー(所謂アメリカーノ)をはじめとする定番から、シェイカーを使ったカフェ・グラニータやアイス・シェカラートなど、あまり飲み慣れてないメニューも並んでいます。
また、モーニングの時間帯ではトーストも提供しており、こちらも定番のオーソドックスな厚切りトーストからフレンチトースト、エッグベネティクトや、曜日限定のトーストなど種類も豊富ですので、繰り返し足を運びたくなります。
今回はアイスカプチーノを注文。エスプレッソとミルクをアイスシェイクして作る珍しいカプチーノは、きめ細かい滑らかな舌触りが印象的で、飲み進めていくと珈琲の味もしっかりと感じられます。砂糖はお好みで入れることもできますが、そのままでもミルクの自然な甘みを感じることができます。
平日はオフィスで働くサラリーマンの方々で非常に混み合っていますが、土日は反面穴場的な感じでゆったりとした時間・空間を味わうことができます。またシングルオリジンのハンドドリップコーヒーもこちらの店舗のみの提供となりますので、OMOTESANDO KOFFEEに訪れたことがある方も是非一度足を運んでみても良いと思います。
TORANOMON KOFFEE 店舗情報
住所: 東京都港区虎ノ門1-23-3 虎ノ門ヒルズ 森タワー 2F
移動時間: 都営三田線内幸町駅より徒歩7分ほど
営業時間: 7:00~19:00
定休日: 基本なし、虎ノ門ヒルズに準ずる
wifi: 虎ノ門ヒルズ内専用のWi-Fiあり
電源: なし
喫煙: 不可(虎ノ門ヒルズ内に喫煙スペースあり)