究極のアイス店がつくる絶妙コーヒースイーツ
365日24時間眠らない街、渋谷。
そこには老舗の名店から日本初上陸の店まで、様々なジャンルの飲食店が溢れていて、他の地域ではなかなかお目に掛かれない変わったものにも出会うことができる街だ。
何年もその商品で戦うのは、経営が苦しいのでは?と思うような、万人受けしなそうなものでも、渋谷ほどたくさんの人を抱える街であれば、誰かに受け入れられるという仕組みなのかもしれない。
流行を意識し過ぎたのか、数年でなくなる店もあれば、何十年も愛され続け、都心とは思えない古めかしい佇まいで生き残っている店もある。
ここ、白一は、昨年店舗を大幅に拡大しリニューアルオープンした、人気の生アイス屋である。
もともとは、現在の場所のすぐ左隣の店舗で営業しており、ベンチがあるだけの小さな店構えで、コーヒースタンドの様なスタイルだった。
駅から離れている事もあり、渋谷によく来る人にさえもあまり知られていない隠れ家的名店という感じだった。
それも粋で良かったが、新しい店舗はまた違った雰囲気で、しかし白一という店のらしさがしっかり出ていて、ファンも納得のデザインだ。
屋台のラーメン屋が実店舗になったら客が離れたという類いの現象は、この店とは無縁。
白と黒のコントラストが美しい洗練された雰囲気の照明。いたるところに木が使用されており、日本らしさを感じる店内。
生アイスと言うのは、店側が名付けた表現で、食べてみると確かにアイスクリームではない事がわかる。
巻き上がり10秒後が一番の食べごろとお勧めしており、時間が経つと表面がシャリシャリと固まってくる。
縦長の見た目にインパクトがあり、外国人観光客も思わず「Amazing!!」と言いながら笑いが止まらない様子。
外国人観光客も多いので、メニューやレジカウンターなど英語の表記がある。シンプルなインテリアが多くの人に好まれそう。
白一のロゴマークは、トリックのような面白さがある。
黒いラインではなく白く抜けているところに注目して見てみると、縦書きで漢字の「白」と「一」が隠れているのだ!
一見すると、黒い部分に目が行ってしまうが、実は白い部分が文字になっているとは驚き。
こんなところにも、店のこだわりを感じられる。
縦長の珍しいヴィジュアルに惹かれる定番のコーンや、リニューアルオープンと共に発売された黒蜜の新商品も人気だが、イチオシメニューは「珈琲」。
ミルクコーヒーの中に生アイスが入っているという、シンプルかつ秀逸なスイーツ。
コーヒーが生アイスの表面に触れて、シャリシャリと固まってくる。コーヒー味のフローズンのような食感になり非常に美味!これぞ究極のミルクコーヒーフローズン!
一般的なコーヒーフロートとは全く違い、これまでの概念を覆す味と食感に出会える。
夏は毎日混雑していて行列に並ぶ覚悟が必要だが、オフシーズンならゆっくりくつろぎながら生アイスを堪能できる。
冬でも食べたくなるほど美味しく、また他では絶対に味わえないコーヒースイーツ。
コーヒーとミルクの組み合わせが好きな人には是非一度お試しいただきたい。
白一 渋谷 店舗情報
住所:東京都渋谷区神南1-7-7 ANDOSⅡビル1F
移動時間:JR・地下鉄渋谷駅ハチ公口から徒歩8分
営業時間:11:00~20:00
定休日:年中無休
wifi:なし
電源:なし
喫煙:禁煙