普段自宅で気軽に楽しむことのできるコーヒー。リラックスタイムやお菓子のお供によく飲む方も多いと思います。また、友人宅へ遊びに行ったときや、どこかへ訪問したときにはコーヒーが出される機会も多いのではないでしょうか。
では、訪問先などでコーヒー出された場合のマナーとは、どんなものなのでしょうか。
コーヒーをいただくときのマナーとは
ここではまず、一般的なコーヒーについてのマナーを紹介します。
基本のコーヒーマナー
スプーンをカップの向こうに置き、左側にある取っ手を右側に回し、一口目はなにも入れずにいただきます。このときカップは両手でもってはいけません。両手で持った場合、「冷めています」という意味になってしまいます。
砂糖やミルクなどを入れるときは、使ったスプーンはカップの向こう側に置きます。
基本的にコーヒーは紅茶と違いソーサーを持ちません。しかし、ソファーで飲むとき、立食パーティーの時はコーヒーでもソーサーをもって飲みます。
砂糖を入れる場合
砂糖を入れ、スプーンでカップに触らないよう静かに混ぜます。
砂糖を入れる場合:角砂糖
角砂糖の場合は、シュガーポットに付属しているトングなどで角砂糖をとり、スプーンの上にのせてから飲み物に沈めます。トングから直接砂糖を入れると、コーヒーがはねたりトングがコーヒーで濡れたりしてしまいます。個別に角砂糖がついてきた場合も同様に、スプーンにのせるのが無難です。
砂糖を入れる場合:ザラメ・グラニュー糖
ザラメやグラニュー糖の場合は、シュガーポットから直接コーヒーに入れることになりますが、できるだけカップに近づけてから、砂糖をテーブルにこぼさないよう静かにいれます。
多めに入れたいときは、スプーンに山盛りにせず、2回に分けて入れるようにします。
ミルクを入れる場合
ミルクを入れる場合は、砂糖を混ぜたときに起きる水流で混ぜます。そうすることで、スプーンを汚さずに済みます。食器をなるべく汚さないのが正しいマナーです。
ミルクを入れる場合:ピッチャー
ミルクピッチャーの場合、注いだ後、ミルクが垂れてしまうことがありますが、軽くスプーンで垂れを掬い取るようにするか、ペーパーナプキンでふき取ります。
カップのふちですくい取るようにするのは、カップを傷つけてしまいますのでおすすめできません。
ミルクを入れる場合:ポーション
ポーションタイプの場合は、開封時に飛び散ることも稀にあるので、ほかの方にかからないよう自分の正面にポーションを置き、そっと少しずつ開封するようにします。ポーションの空きカップはソーサーの上か邪魔にならないところに置きます。
ただし、中身が残っている可能性を考えて、できればソーサーの上に置くのが無難です。
以上が一連の流れです。ちなみに、砂糖を入れると苦みが、ミルクを入れると酸味が緩和されます。
その他のコーヒーマナー
出されたコーヒーが熱すぎた場合、息で吹いて冷まそうとするのは、相手に「熱すぎる」とのアピールになってしまいます。口を付けてみて自分には熱すぎると感じたら、2口目までの時間を長くとったり、砂糖やミルクを入れたりして、温度を下げるようにしてください。
大きめのカップの場合
また、コーヒーカップにも色々あります。カフェオレなどを入れる大きめのカップで出された場合は、持ち手に親指・人差し指・中指で持つような形にし、薬指と小指は持ち手の下から支えるようにします。
このとき、握るようにして持ち手の中に指を入れすぎないように気を付けましょう。
小さいカップの場合
エスプレッソなどを入れる小さいカップの場合、無理に持ち手の中に入れるのはマナー違反です。親指と人差し指で軽くつまむような持ち方にします。
コーヒーを出されたときのマナーまとめ
友人宅や訪問先で、少しでもマナーの知識があれば自信をもってふるまうことができます。
しかし、完璧である必要はありません。相手や周囲への思いやりの中にマナーがあるのです。自分も楽しみ、周囲も楽しめることが一番大切です。マナーにとらわれすぎず、楽しくコーヒーを味わうことも、マナーの一部分です。
堅苦しくならず、楽しいコーヒータイムを過ごしましょう。