自宅やオフィスでコーヒーをよりおいしく楽しむために、どのようなことを気にされていますか。実は、コーヒーを飲むカップの役割も大きく、その種類によっては同じコーヒーでも味の感じ方が変わることがあるのです。コーヒーをさらにおいしくするマグカップの選び方について、ご紹介しましょう。
コーヒーカップの種類
コーヒーカップの中にも種類があり、コーヒーの種類によって使い分けることもあります。代表的なカップをいくつかご紹介します。
レギュラーカップ
容量:約100~140ml、ソーサー付き
最も標準的なカップです。ドリップコーヒーやサイフォンコーヒーに適しています。ティーカップよりも縦長になります。
モーニングカップ
容量:約160~180ml、ソーサー付き
喫茶店などではアメリカンコーヒーやカフェオレに使われることが多く、少し多めの量を飲みたいときに最適です。
エスプレッソカップ
容量:20~30ml(ソロで)、ソーサー付き
エスプレッソを飲むときに使われ、特有の泡(クレマ)が消えにくい構造になっています。
デミタスカップ
容量:60~80ml、ソーサー付き
レギュラーカップの半分ほどの容量で、エスプレッソを飲むときによく使われます。その他にも、深煎りコーヒーやコース料理の最後のコーヒーを入れるカップとしても重宝されています。フランス語で「デミ(demi)」は「半分」、「タス(tasse)」は「カップ」という意味です。
カフェオレボウル
容量:220~250ml、ソーサー付き
口径が広く、取っ手のない、カフェオレを飲むためのカップです。フランスでは朝食用ボウルとされ、19世紀にはスープボウルと呼ばれていました。
マグカップ
容量:180~220ml、ソーサーなし
円筒形で持ち手の付いた大き目のカップです。ソーサーがないので、家庭でもオフィスでも手軽に使うことができます。その大きさと保温性から、スープなどの食事にも対応できます。「マグカップ」は和製英語で、英語では「マグ(mug)」と呼びます。
マグカップを選ぶポイント
カップの形状
コーヒーは少し冷まして熱すぎない62~70度くらいが、味がはっきりと感じられ、おいしく飲めると言われています。60度より下がると感じるおいしさは減っていくため、コーヒーが冷めにくい形のカップを選びましょう。
特に、カップの上部は薄く、下部は厚めになっているものは保温性が高く、おすすめです。
口径の広いカップを選ぼう
また、口径の広さで口の中に入れたコーヒー液の広がり方が変わり、味わいも変わってきます。舌の先端は甘味、奥は苦味、左右で酸味を感じるようになっており、口径が狭いほどコーヒー液が直接舌の奥に流れやすいため、苦を強く感じます。
細いマグカップもありますが、コーヒー特有の酸味・苦味・甘味をバランスよく味わうには、なるべく口径の広いカップを選びましょう。
カップの素材
陶器や磁器、ステンレス、ガラス、ホーローなど素材は多数あります。素材の種類やその厚みによって口当たりや保温性も違いますし、シーンに合わせて素材を選ぶのも、よりおいしく楽しむ秘訣です。(例:和菓子には口当たりも見た目の雰囲気もやわらかい陶器製のカップ)
カップの色
色には人の気分や体調にまで影響をおよぼす力があります。神経を落ち着かせる青色、気分を明るくする黄色、やる気や食欲が出て疲労回復に役立つ赤色など、その日の気分などに合わせて選ぶのもおすすめです。
また、磁器は透き通るような白色が特徴的で、その白さがコーヒーの深い色合いをより引き立て、おいしそうに見せてくれます。
美味しくコーヒーを飲むためのマグカップ選びまとめ
コーヒーカップと一言で言っても、さまざまな種類があり、その中のマグカップ一つ取っても、選ぶポイントは多数あります。結局は、自分の好みに合うものを選ぶのが一番なのですが、ふと迷ったときに参考にしてみてはいかがでしょうか。