コーヒー専門店で豆を購入する際「ニュークロップ」や「オールドクロップ」という言葉を目にしたことはありませんか。今回は、ニュークロップとオールドクロップについてお話します。
クロップについて
「クロップ」とは、コーヒー生豆のことを差します。コーヒー生豆は、収穫された時期により呼び名が変わっていくのです。4種類の呼び名をご紹介します。
- ニュークロップ
ニュークロップとは、簡単に言うと新しいコーヒー生豆のことで、収穫したて、つまり当年度のコーヒー生豆のことをさします。お米で例えると新米のようなイメージです。 - カレントクロップ
カレントクロップとは、既に市場で流通している当年度産のコーヒー生豆のことです。当年度なので、ニュークロップと同義ではあるのですが、常に新しいものをニュークロップと呼び、それ以前のものはカレントと表現されています。 - パストクロップ
パストクロップとは、前年度産のコーヒー生豆のことです。英語の「パスト=過去の」という単語からとってきています。 - オールドクロップ
オールドクロップとは、直訳すると「古い豆」ということになりますが、前年度よりもさらに前に収穫されたコーヒー生豆のことを言います。前年度より以前の生豆をざっくりとオールドクロップと呼称されてしまうので、2年前の生豆なのか5年前の生豆なのかわからないものが多いです。
ニュークロップとオールドクロップの風味の違い
ニュークロップと聞いて「美味しそう!」と思われる方もいるかもしれませんが、ニュークロップは青いフレッシュな味わいと香りが特徴です。市場に出回っているコーヒーに比べて圧倒的に生豆の水分量が多いので、生豆の個性が強く出る傾向にあります。風味が安定しにいため焙煎が難しいと言われています。
オールドクロップは「古い」という英訳から敬遠される方もいますが、収穫から時間が経過しているので、水分がほどよく蒸発し、まろやかな安定した味わいが楽しめるのが特徴です。どちらが美味しい!ということはありませんが、飲み比べてみるのも面白いです。
ニュークロップとオールドクロップ まとめ
「ニュークロップ」は当年度に収穫されたコーヒー生豆、「オールドクロップ」は、前年度以前に収穫されたコーヒー生豆を指します。つまり、ニュークロップとして店頭に販売されているものが、一番新しいコーヒー生豆ということになります。オールドは、何年物の生豆なのか購入の際にわからないものが多いですが、ニュークロップは青さやフレッシュさが特徴で、オールドはまろやかな味わいが特徴になります。
店頭で双方の生豆を見かけた際は、収穫年度別にコーヒーを楽しんでみてはいかがでしょうか。