コーヒーの専門用語を紹介していく当コラム。今回も、引き続き「あ行」のコーヒー用語を見ていきましょう。
ABパック
アセプティック・プリックパック(Aseptic Brick Pack)の頭文字を取り、付けられた名前。容器と内容物を別熱の状態で殺菌するため、パックの中に入る時には全て無菌状態で包装される特殊な技術です。加熱時間は短いものの、高温で殺菌しているため「品質劣化が少ない」「常温での流通が可能」という特徴を持っています。
エンバイロメントテンパレーチャー
コーヒー豆を焙煎する際の温度を指し示す単語。焙煎を行なう機械の中の環境(Environment)温度のことで、コーヒー豆に起こる化学反応に大きな影響を与えるとされています。
オイリー
“油っぽい”という意味で、日本語でも日常的に使われている単語ですが、コーヒーの世界でも同じような意味を含みます。ローストを進めていくと豆の表層に油分が浮き出てきます。その豆を表現する言葉として「オイリーな豆」と表現するそうです。
シティローストくらいの深煎りから、豆はオイリーな状態になっていきます。
オイル・オフ
ウインナーコーヒーなど、コーヒーに生クリームを添える際、クリームの油分がコーヒーの表面に浮いてしまうことがあります。この減少が起きることを、「オイル・オフ」と言うそうです。
オールドクロップ
収穫されてから精製処理の途中まで行われた状態で、倉庫内に保管された豆のことを「オールドクロップ」のコーヒー生豆と言います。
これは、意図的に熟成させたコーヒー豆ではなく出荷待ち状態の豆であるため、保存状態があまり良くない可能性があります。ポジティブな意味で使われることはないでしょう。
オフィスコーヒーサービス
自動販売機やコーヒーマシンを企業にレンタルし、自社のコーヒー製品を継続的に購入してもらうというコーヒーメーカーの販売サービスを「オフィスコーヒーサービス」と言います。
近年、「個人のコーヒーは個人で購入する」という欧米思考が強まっているためか、オフィスコーヒーサービスは順調に売上を伸ばしているそうです。飲みたい時に100円程度を自分で支払うことによって、美味しいコーヒーが飲めるため、労働者にも好評を博しています。
一方で、企業側も導入するデメリットが少ないため、社員の希望があれば積極的に導入しているそうです。