首都圏で根強い人気を誇る「銀座ルノアール(喫茶室ルノアール)」。フルサービスで落ち着きのある空間が、中高年層の人々やビジネスパーソンの支持を得ています。今回はこの喫茶室ルノアールを含め、異なる業態のカフェを運営する会社、銀座ルノアールについて見てみましょう。
銀座ルノアール 会社概要
会社名:株式会社 銀座ルノアール
本社所在地:東京都中野区中央4丁目60番3号 銀座ルノアールビル5階
設立:1964年10月
資本金:7億7,100万円
事業内容:飲食店の経営・フランチャイズチェーン店の経営及び技術指導
2012年3月に株式会社ビーアンドエムの全株式を取得し、子会社化。これによって、カナダのブレンズコーヒー社の日本でのマスターフランチャイズ権を獲得しました。日本のブレンズコーヒーの店舗では、本格的なラテ・アートが注目を集めています。
2014年1月にキーコーヒー株式会社と資本・業務提携を結び、銀座ルノアールはキーコーヒーの傘下に入りました。
運営する店舗
フルサービスを主体とする業態では、高価格帯の「喫茶室ルノアール」や中価格帯の「カフェ・ミヤマ」、郊外型の「ミヤマ珈琲」などがあります。唯一、セルフサービスの形をとるのは「NEW YORKER’S Café」です。
2015年7月には、近年注目を集める「サードウェーブコーヒー」に合わせ、新業態のカフェとなる「瑠之亜珈琲」を銀座にオープンさせました。
瑠之亜珈琲
これまでの銀座ルノアールはどちらかというと主に男性をターゲットにした事業展開を行っていましたが、この「瑠之亜珈琲」は大人の女性をターゲットにしています。
おしゃれで落ち着いた雰囲気の内装・インテリアを揃え、全席禁煙です。そして、銀座ルノアールとしては初めてとなるハンドドリップによるスペシャルティコーヒーを提供しています。コーヒー豆は有機栽培の豆を採用し、おいしさだけではなく、安心・安全も求める女性の心をつかみます。スムージードリンクや看板スイーツのパイなどもターゲットが女性である特徴です。
銀座ルノアールのサービス
多くの店舗で無線LANの利用(1日1回3時間無料)が可能で、携帯電話・スマートフォン・ノートパソコンなどの充電のための電源としてコンセントも開放されています。また、都内のビジネスパーソン向けに「マイ・スペース」サービスとして、貸会議室が設けてある店舗もあります。
喫茶室ルノアールではネルドリップ抽出のコーヒーマシンを導入したり、郊外型のミヤマ珈琲の一部店舗ではテラス席にドッグスペースを用意したりと、顧客のニーズにこたえる努力が見て取れます。
キーコーヒーとの提携やブレンズコーヒーのフランチャイズ権の獲得で、ここ最近はフランチャイズ戦略も推し進め、2015年9月にはミヤマ珈琲のフランチャイズ第1号店が九州にオーブンしました。今後、どのように発展していくのか気になる会社のひとつです。