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美味しいコーヒーの基礎学【香り編】

美味しいコーヒーの基礎学【香り編】

「香り」はコーヒー好きな方々にとって、選ぶ際の重要なポイントの一つ。鼻をくすぐるコーヒーの芳しい香りはほっとさせてくれますよね。今回は、コーヒーの「香り」について見ていきましょう。

コーヒーの香り

仕事の合間に、友人との待ち合わせに、ひとりでゆっくりしたい時に…そういった「ひと息つきたいシーン」のお供に、コーヒーを選ぶ人も多いのではないのでしょうか。コーヒーの魅力の一つである“香り”には色んな効果があるとも言われています。

コーヒーの香りにはリラックス効果が

コーヒーの香りにはリラックス効果があるといわれています。コーヒーの種類によってα波の量に違いはあるそうですが(グァテマラ、ブルーマウンテンが多いと言われている)、一般的に、コーヒーの香りによって心を落ち着かせる方も多いようです。まだまだ未解明の部分もありますが、実際の研究結果から、コーヒーの香りに癒しの効果があるのは確かなようです。

焙煎によっても香りは変化する

香り 焙煎

コーヒーは産地や銘柄によって風味が異なりますが、実は焙煎によっても大きく変化してきます。フルーティな酸味を前面に出すこともできれば、甘い香りを引き出すことも、強い苦味を強調することも可能です。これは“香り”も同様で、生豆の状態では青い植物のような香りがかすかにするだけですが、焙煎をすることによって甘く香ばしいコーヒーらしい香りを生み出すことができます。

深煎り豆の方が香りが強い?

焙煎する(火を通す)ことによってコーヒー豆の成分が変化し、たんぱく質やショ糖が“甘い香り”に。クロロゲン酸やトリゴネンが“香ばしい香り”になるとされています。

これらの変化は焙煎度合いを強めていくことで増すと言われており、浅煎り・中煎り・深煎りで比較したところ“深煎り豆”で淹れたコーヒーが特にリラックス効果が高いとの研究結果が出ているとのことです。

自宅で香りを楽しもう!

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自宅でコーヒーの香りを楽しみたいのなら「コーヒーミル」の購入をおすすめします。コーヒーの香りを最も感じることができる瞬間といえば、コーヒー豆を粉砕したその瞬間。焙煎後のコーヒー豆や挽いた瞬間のコーヒー粉は「フレグランス」と呼ばれており、その香ばしい香りはコーヒー好きには至高の瞬間とも言えます。

購入したてのコーヒー豆のパックを開封する瞬間の、鼻先をくすぐるなんとも言えぬあの香り。コーヒーミルを使用することで毎回楽しむことができるようになります。

よりコーヒーの香りを楽しむには

コーヒーの香りをより楽しむコツは、段階ごとに違う香りを感じることです。コーヒーには3つの香りがあるといわれており、先に述べたコーヒー豆を挽いた瞬間の「フレグランス」、コーヒー液を抽出した時の淹れたてに感じる「アロマ」、コーヒーを飲んだ時、口内から鼻へと抜けていく「フレーバー」と、一杯のコーヒーからそれぞれ違うフィーリングの香りを楽しむことができます。

コーヒーにおけるアロマ・フレーバー・フレグランスの違い

美味しいコーヒーの基礎学【香り編】まとめ

挽きたての香り、淹れたての香り、飲んだ後に鼻を抜けていく香り。コーヒーを楽しむ上で「香り」という要素は欠かせません。ここではコーヒーの香りについて基本的な部分にしか触れませんでしたが、普段何気なく口にしているコーヒーを、より楽しむために大切なことを書かせていただきました。

甘く香ばしいコーヒーの香りに包まれながら、素敵なコーヒータイムを過ごしてみませんか。

About the Author

AMIAMI

愛知県生まれ。親族がコーヒー卸売業を営み、幼少より喫茶店とコーヒーに親しみがある。ブラジルコーヒー鑑定士・SCAAカッピングジャッジなどの受講経験、焙煎経験あり。コーヒーは焙煎したてより、寝かせてから飲みたい派。猫と、物作りが好き。