「サルマ」と呼ばれる少し特殊なアイスコーヒー、ご存知でしょうか?
スノースタイルのワイングラスのお洒落さもさることながら、注目ポイントはそのレシピ。アイスコーヒーにブランデーを加えた、スッキリで薫り高いコーヒーなのです。
アレンジコーヒーと言うと、ホイップやチョコを使った甘々なものを連想しがちですが、それらとは一線を画した大人のアレンジコーヒー。そんなサルマの作り方を見ていきましょう。
サルマ:準備するもの
- ワイングラス
- 小皿(ワインの口径より大きいもの)
レシピ材料
- グラニュー糖 or 上白糖:適量
- レモンスライス:1~2枚
- アイスコーヒー:60ml
- ブランデー:15ml
- ガムシロップ:10ml
- 氷:適量
どのブランデーを使う?
サルマに使うブランデーですが、どんなブランデーを使えば良いのか考えてみましょう。
まず、ブランデーと言っても、様々な種類があります。ブランデーは決してブドウだけでなく、リンゴを使ったカルヴァドスなどがあります。また、ブドウが原料でもグラッパのように熟成させないものもあります。サルマでは基本的に、ブドウを原料にして熟成させたブランデーを使います。
また、氷の冷たさやレモンによって、香りや繊細な風味は感じづらくなります。そのため、高級なHennessyやChabotなどは、サルマには少々もったいないかもしれません。
サルマの作り方
スノースタイルの方法
まずは「スノースタイル」のグラスを作りましょう。スノースタイルは、サルマの見栄えを決める重要な要素です。そして、お洒落に見えて意外と作り方は簡単で、サルマだけでなく、他のアレンジにも使える便利なアレンジです。
まずはレモンスライスで、ワイングラスの縁をなぞって濡らします。
そして、小皿に砂糖を敷いて、濡らしたグラスの縁を軽く砂糖に擦りつけます。軽くワイングラスを左右に回すと、砂糖はしっかりと付着してくれます。
そして、皿から離すと、スノースタイルの出来上がりです。
ドリンクの作り方
まずは、アイスコーヒーにガムシロップとブランデーを加えて混ぜます。
次に、グラスに氷とレモンスライスを入れます。この時にスノースタイルの砂糖を壊さないように気を付けてください。
そして、最後に混ぜたアイスコーヒーを加えて完成です。
おまけ話:サルマって何だ?
「サルマ」という単語の由来は何なのか、気になる方もいらっしゃるでしょう。様々な書籍やネットを当たってみましたが、答えは「不明」でした。
一つの可能性として、アラビア語の女性名“Salma(「平和」を意味する سلمى [s-l-m] の派生形)”という単語があります。しかし、飲酒を避ける傾向にあるイスラーム教徒が多いアラビア語圏で、ブランデーのカクテルが作られるとは考えづらいでしょう。
また、英語などヨーロッパ系言語で“Salma (あるいはSarma)”で調べましたが、アイスコーヒーを使用したカクテルの記述は見られませんでした。もしかすると、サルマは日本だけの飲み物なのかもしれません。
サルマで大人の時間を。
サルマは見た目では難しそうながらも、意外と簡単なレシピで作れてしまうところがオススメです。サルマを手軽に作って、寛ぎのある夜長を過ごしてみるのも一興でしょう。
サルマで大人の時間を過ごしてみませんか?