カフェメニューを作るためには当然、食材が必要です。みんなどこから仕入れているのか、気になりますよね。今回は、仕入れルートについてご紹介します。
取引業者と交渉しよう
カフェを営業するためには、コーヒー、ジュース等のドリンクと食材を仕入れなければいけません。コーヒーの卸業者は、喫茶にまつわる原材料を一通り取り扱っているところが多いので、大体のものを仕入れることが可能です。
ただし、メニューで野菜や卵などの生鮮食品を使用する場合は、野菜や卵などの専門業者とそれぞれ取引することになります。
業者と取引するメリットとデメリット
業者と取引するメリットは、商品を店まで届けてくれることです。自分で全てを仕入れる場合に比べ、時間を取られることもありません。業者によっては、忙しくない時間帯を指定して納品してくれるところもあります。
デメリットとしては、業務用スーパーに比べて商品価格が高めな設定になっているところです。ものによっては自分で調達するのもおすすめですよ。
交渉次第でお得な場合も
業者と取引契約を結ぶ際に、「コーヒーを一度に20ポンド注文した場合は、1ポンド無料にしてほしい」などの現物サービスをお願いすることや、「請求額が10万円を超えた時は下3けたを値引きしてほしい」など、支払いに関する交渉をすることができます。
業者からのうれしい提案がある場合も
コーヒーマシンを設置したいけど買うと高い、支払いを増やしたくない、と言う時におすすめなのが、コーヒー屋さんからのマシンの貸し出しです。高額なマシンは無料では貸してくれませんが、「あなたのところからしかコーヒーを買いません」と3年や5年などの期限付きの契約を結ぶことでマシンが使えるようになる場合もあります。
仕入れルートの探し方
仕入れルートは、インターネットやタウンページでも探せます。気になっているコーヒーの銘柄や食材がある場合は、直接問い合わせるのもいいです。
もし、飲食店で働いた経験がある場合、そこから紹介してもらうのもおすすめですが、紹介してもらったからといって価格が安くなるわけではありませんので、自分の気に入った業者と契約するのがおすすめですよ。
イベントに参加するのもおすすめ
毎年行われているフードやコーヒーの見本市に参加して、取引業者を見つけるのもおすすめです。試食や試飲もできるので、メニューの参考にもなります。
開業前でも、名刺を持っていれば入場できるので、積極的に足を運んでみてはいかがでしょうか。同じようにカフェを開こうとしている方に知り合うこともあり、思いもよらぬ出会いなどもあって面白いですよ。
ほっといても営業がやってくる?
カフェができる!と噂が広まると、たくさんの業者が営業にやってきます。内装と同様に相見積もりを取り契約することも大事ですが、価格で決めるのか、味で決めるのか、人で決めるのかは自身の選択にゆだねられます。
コーヒー豆の価格は時価でありピンキリなので、価格に惑わされない冷静な判断が求められます。必ず試飲して、自分のカフェのテーマやコンセプトとぶれないように取引業者を決めるようにしましょう。
取引は「信用」が第一!
無事に仕入れルートが確保できて、業者とのお付き合いが始まっても、常に誠実な取引を心がけましょう。カフェをオープンしても数カ月営業してみないと、自分のお店がどれくらいの在庫で何日間まわるのか、把握することは難しいです。
見込み違いで商品を多く仕入れてしまい、商品代金が払えないと店のイメージが悪くなります。業界は狭く、悪評が広がるのはあっという間です…。無理のない経営、無理のない取引を目指して、健全なカフェ経営に取り組みましょう。