今回はカリブ海にあるドミニカ共和国から届いた「プリンセサ・ワイニー」です。プリンセサ・ワイニーは、カリブ諸国のコーヒーの中では群を抜いて個性が強く、チャレンジャー向けのコーヒー豆です。しかし決して飲みづらくない味わいは、また不思議です。
それでは、どのようなコーヒーなのか見ていきましょう。
「プリンセサワイニー」は、こんなコーヒー
- 焙煎:ミディアムロースト
香り
- フレグランス(豆の香り)
サングリアのような甘く快活なワインの香り - アロマ(コーヒーの香り)
フレグランスより柔らかく、甘美な香り
風味
- 個性的な香りに反して、甘みのある風味
- 爽やかで明るい風味
こんな時にオススメ
- 個性的なコーヒーを飲みたい時
- 爽やかで甘みのあるコーヒーを飲みたい時
甘いワインの香り
このコーヒーの最大の注目点は、香りです。
フレグランス(豆の香り)は、サングリアのようなフルーツワインの香りです。若々しく爽やかな快活さの中に、綺麗な甘い香りが感じられます。とりあえず袋の封を開けたら、すぐ鼻を近づけてみてください。香りが襲い掛かってきます。
そしてアロマ(コーヒーの香り)は、甘さによる滑らかさが強くなり、甘美的な香りがして、どこかデザートワインを想像させられます。この香りは特に、フレンチプレスで抽出した時によく感じられます。
ペーパードリップ:若々しい気品
飲んだ瞬間、いきなりキュッと締まった明るい酸味が襲い掛かってきます。
しかし酸味の背後には、甘みを含んだ芳醇な味わいがあって、爽やかながらも豊かさを感じることができます。余韻はその豊かさが、ゆったりとフェードアウトしていきます。飲まれる際は、酸味と甘みによる気品ある味わいを、ぜひ楽しんでみてください。
若々しさと気品を併せもつ点で「プリンセサ」、芳醇さの点で「ワイニー」と、名前の所以が一目で納得できるコーヒーです。
低温だと、酸味+甘み+明るさ
このコーヒーの鮮烈な印象が、低温でも酸味が感じられる所です。そのため低温でも酸味がしっかりと味わうことができ、加えて甘みや明るさも感じられます。
オススメは75℃前後です。サッパリしたい方は、太めのお湯でサッと抽出すると良いです。対して甘みを出したい方は、細いお湯でじっくり抽出すると良いでしょう。
オススメの抽出方法(HARIO V60ドリッパー)
- 豆の分量:一杯当たり13g(一杯120ml)
- 挽き具合:中挽き
- 抽出温度:75℃前後
ネルドリップ:お淑やかで甘い味わい
酸味はペーパードリップのようにキュンとは来ない、程よく上品な酸味です。注目点は、芳醇な甘みがメインで感じられて、甘々なデザートワインを想起させられるコーヒーという所です。そして余韻は、この甘みを長らく感じることができます。
ペーパードリップが快活なプリンセスとすると、ネルドリップはお淑やかなプリンセスという印象です。ペーパードリップと飲み比べてみると楽しいかもしれません。
細めのお湯でお淑やかさを出そう
甘みを強調したいのであれば、細いお湯を注いで抽出するとオススメです。お湯を太く注ぐと大味になりやすく、反対に細く注ぐことでデザートワイン感が感じられやすくなります。
オススメの抽出方法
- 豆の分量:一杯当たり13g(一杯120ml)
- 挽き具合:中粗挽き
- 抽出温度:75℃
フレンチプレス:マスカットの風味
フレーバーは甘みと酸味のバランスが良く、マスカットやシードル(リンゴ酒)に近い味わいがします。そして余韻は甘みが綺麗にフェードアウトしていくため、ドリップにはない爽やかさも感じることが出来ます。
フレンチプレスで抽出したものは、風味にドリップほどの主張は見られません。しかし香りや余韻とともに楽しむと、ものすごい良いコーヒーです。
プレスを軽く混ぜてみよう
フレンチプレスで抽出する時に、軽くかき混ぜてみてください。するとコーヒーの香りが一気に立ち上ります。
フレンチプレスで抽出すると、表面にコーヒー粉の層が出来ます。しかし混ぜることでコーヒー粉の層が壊れ、閉じ込められていた香りが一気に解放されるのです。これはカッピング(テイスティング)では、「ブレイク(壊すという意味)」と言います。
プレスで抽出する時は、ぜひ試してみてください。
オススメの抽出方法
- 豆の分量:18g(容量350mlのプレス)
- 挽き具合:粗挽き
- 抽出時間:4分00秒
オススメの飲み方
オススメの抽出方法
- フレンチプレス
ミルク・砂糖との相性
- ミルク:ブラックがオススメ
- 砂糖:無糖がオススメ
何も加えず、そのまま楽しもう
このプリンセサ・ワイニーは、香りと甘みが武器のコーヒーです。そのためミルクや砂糖などの邪魔ものは、加えないほうが良いでしょう。個性の強さは好みが分かれるところですが、強いからこそ何も加えずに個性をそのまま楽しんで頂きたいコーヒーです。
クッキーやガレットとの相性が良い
サッパリ爽やかな味わいのコーヒーですので、重くはないけど濃厚なお菓子が合います。
例えばクッキーやガレットは、サクッとした香ばしさとバターの深みがあって、コーヒーとのコントラストがたまりません。他にもザッハトルテやオペラなど大人な味のケーキとの相性も良いでしょう。
「ゆう珈琲:プリンセサ・ワイニー」を飲んでみよう
飲んでみての感想
個性の強い香りではありますが、風味は甘みがメインのため、香りに反して意外と飲みやすい印象のコーヒーです。爽やかな香りは、鬱蒼とした気分を吹き飛ばして、甘い風味は心を穏やかに癒してくれます。
少しコーヒーの冒険をしてみたい方、一度飲んでみることをオススメします。
コーヒー豆の情報
- 名称:プリンセサ・ワイニー
- 産地:ドミニカ共和国
- 焙煎:ミディアムロースト
- 販売店:ゆう珈琲
- 販売店URL:http://you-coffee.net/
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