コーヒーの専門用語について紹介していく当コラム。今回は、引き続き「ま行」のコーヒー用語を紹介します。
マチュアーコーヒー
マチュアーコーヒーは、倉庫で2〜3年間熟成させたコーヒー豆のことです。熟成コーヒーの一種ですが、3〜5年ほど熟成するエイジドコーヒーや、15年以上熟成の(なかには20年物も)ヴィンテージコーヒーほど長期間熟成させるわけではないようです。
マディー
コーヒーのネガティブな風味を表現する言葉。味気ない、どことなく輪郭のない風味のことを「マディー」と言います。マディーなコーヒーは見た目が濁っていて、澱のような沈殿物が伴います。
豆組織
コーヒー生豆の性質(作り)を「豆組織」と言います。もともと焙煎する前のコーヒー生豆は指では潰せないほど非常に硬いですが、焙煎を行なうことで豆組織の変化がともない膨み、指で潰せる程度の柔らかさになるのです。
マラゴジッペ
コーヒー豆の種類の一種。ブラジルのバイア州にある“マラゴジッペ”で見つかったティピカ種の突然変異種です。非常に大粒であることから“エレファント・ビーンズ”とも呼ばれることもあります。また、生産性が低い反面、豊かな風味を持っているため市場では重宝されます。
マルチニーク島
マルチニーク島は西インド諸島にある島の名です。コーヒーの歴史では、1720年頃フランスの海軍将校である「カブリエル・ド・クリュー」がコーヒーの苗木をマルチニーク島に持ち込んだという逸話があります。
この苗木がティピカ種の先祖だと言われています。コーヒーが世界に広がってきた上で1つのキーポイントとなった島なのです。
マルチング
マルチングはコーヒー栽培に欠かせない作業の1つ。コーヒーノキの根の周りに枯草などを敷き詰めて、雑草をおさえたり土壌に養分を供給する作業です。日本語では“覆土、敷草”などと言われています。
マンデリン
コーヒー豆の種類の1つ。インドネシアのスマトラ島で収穫される、アラビカ種のコーヒー生豆を指します。その昔、マンデリン族がコーヒーを栽培し始めたことがきっかけとなっているそうです。
深みのあるコクとボディ、ほどよい苦みが特徴の銘柄です。別名“スマトラ・マンデリン”とも言われているそうです。