コーヒーには、口臭や体臭対策に良い効果を発揮してくれる成分が含まれています。しかし、コーヒーを摂取しすぎると、逆に体臭の原因になることをご存知でしょうか。コーヒーと体臭の関係について紹介します。
体臭を抑えるコーヒーの作用とは?
まずは、コーヒーが体臭を抑えるパターンから見ていきましょう。コーヒーは体臭・口臭に効果があると言われています。
クロロゲン酸による抗酸化作用
コーヒー成分の一つ“クロロゲン酸”には、抗酸化作用があるとされているため皮脂の酸化を防いでくれます。頭皮の匂いなど、皮脂の酸化による体臭はコーヒーによって抑えられる可能性があるのです。
カフェインによる便秘解消効果
便秘状態が続くと、老廃物が排出されずに汗などとして身体から分泌されるので体臭の原因に繋がるのです。コーヒーに多く含まれるカフェインには、腸の動きを活発化させる効果があるので、便秘が解消され体臭対策にもなるとされています。
胃液分泌による消化促進効果
コーヒーを飲むことで、胃液が多く分泌されるようになるため消化を促進してくれます。消化不良の状態は、体臭や便臭の大きな原因ですのでコーヒーを飲むことは、効果があると言えるでしょう。
体臭の原因となるコーヒーの作用とは?
コーヒーには、体臭対策に効果を発揮する作用がある一方で、「過剰摂取」により逆に体臭を悪化させる効果もあります
皮脂の酸化
カフェインは交感神経が刺激する作用があります。その結果、男性ホルモンが活発になり皮脂分泌量が増えるのです。また、コーヒーに含まれる油分の過剰摂取も皮脂分泌増加の原因。過剰に分布された皮脂は外気に触れることで酸化し、油臭さや加齢臭といった体臭を引き起こします。
肝機能低下
コーヒーの過剰摂取は肝臓に負担を与え、肝機能低下の原因になります。肝機能が低下すると、尿と排出されるはずの老廃物(アンモニアなど)が蓄積されて血液へと流れ出し、全身をめぐります。結果として汗や呼吸に混ざり、酸っぱいような体臭や口臭の原因となるのです。
血行不良
コーヒーに含まれる「クロロゲン酸」は鉄分と結合しやすい成分です。このため過剰なコーヒーの摂取は、体内の鉄分を減少させ、血行不良の原因を作ります。血行不良になると、唾液量、酸素量の低下を引き起こし、体臭の原因になります。
睡眠不足
カフェインの覚醒作用により、眠りの質が低下し睡眠不足の原因になることも考えられます。その結果、胃腸や肝臓などの内臓機能が低下してストレス、代謝の低下、自律神経の乱れを引き起こし体臭の原因となるのです。
水分不足
コーヒーの利尿作用により、体内が水分不足になる可能性もあるのです。水分不足になると汗の量は減少します。臭いの元となる成分が濃縮され、その結果、通常より汗のにおいが強くなり、体臭の原因になるのです。
体臭に効果的なコーヒーの飲み方
上記のように、コーヒーには体臭を防ぐ効果がありますが、摂取しすぎると逆に体臭を強めてしまう可能性もあるのです。最後に、体臭を防ぐために効果的なコーヒーの飲み方を紹介します。
- 1日に2~3杯程度が目安
コーヒーの摂取量としては、上限としてカップ2〜3杯の量を目安としましょう。飲みすぎは禁物です。
- 食後のコーヒーが効果的
食後に飲むことで、胃液の分泌が促進され消化不良等の内臓が原因で起こる体臭を防ぐことができます。 - コーヒーを飲むのは、睡眠の8時間前まで
カフェイン効果の持続時間は、約8~14時間と言われています。眠りの質を低下させ睡眠不足を予防するためにも、飲む時間帯を考慮してください。
コーヒーと体臭の関係まとめ
コーヒーは体にとても良い効果を発揮してくれる飲み物です。しかし、摂取する量や時間によっては逆に体臭を悪化させることもあります。
気軽に飲めるコーヒーですが、飲むタイミングや量を見直し、健康的なコーヒーライフを送ってみてはいかがでしょうか。