コーヒーの専門用語について紹介していく当コラム。今回は、引き続き「は行」のコーヒー用語を紹介します。
ハスキング
コーヒーチェリーからコーヒー豆を精製する方法「非水洗式」での工程の1つ。乾燥させたコーヒーチェリーから果肉などを取り除くことを、ハスキングと言います。ハスキングには脱穀機などが用いられ、果肉の下にある銀皮(シルバースキン)なども一気に取り除いてしまいます。
配合
各種コーヒー豆を混ぜ合わせて商品に仕上げることを「配合」といいます。豆ごとの特徴を活かし、新しい味わいを作るためにも行われます。欠点を補い合うための配合を行なうことで、安い豆でも美味しく飲むことができます。
バール
イタリアでコーヒー(主にエスプレッソ)を提供する店舗のことを「バール」と言います。イタリア人にとっては生活の一部として欠かせない存在になっており、毎食をバールで済ませてしまう方も多いのだとか。
エスプレッソを立ち飲みで楽しむ方も多く、気軽に立ち寄れる場所としてバールはイタリア国民から愛されています。
パーチメント
コーヒー豆を包み込んでいる薄くて茶色い皮、つまり種皮のことを「パーチメント」と言います。コーヒーチェリーから果肉やパーチメントを取り除き、焙煎した状態のものが私たちが普段目にしているコーヒー豆となります。
バキュームコーヒーメーカー
コーヒー抽出に使うサイフォンのことを「バキュームコーヒーメーカー」とも言います。下部に設置したフラスコから、ロートを通じて吸い出される様がバキュームのような見た目から、このような名前で呼ばれることがあります。
バックロート
コーヒーをサイフォンで抽出する際、一度下に落ちたコーヒーが上に逆流してしまう現象を「バックロート」と言います。バックロートは好ましくない雑味が出てしまう現象として認識されているため、サイフォンで抽出する際には気をつけなくてはなりません。
バランス
コーヒーを評価する上での基準項目の一つ。風味(フレーバー)、酸味(アシディティ)、コク(ボディ)という3点のどれもが突出も欠損もしておらず、整っている様を指します。まさに“バランスが取れたコーヒー”を表現する際に使われます。
バリスタ
コーヒーの専門店でコーヒーを淹れる職人のことを「バリスタ」と言います。本来は、イタリアの専門店でエスプレッソを提供するための知識・技術を持ち合わせている職人のことを指していましたが、日本ではより広い意味で捉えられているようです。
ハンドピック
コーヒー豆栽培後、剪定作業を手作業で行う工程のことを指します。石などの混入物や、味を損ねる欠点豆を一つ一つ見極めて丁寧にハンドピックすることで、私たちが上質なコーヒーを楽しむことにつながっています。