機械挽きのコーヒーミルの種類を大きく分けると、コンパクトで持ち運びも簡単な「カッター式(プロペラ式)」と、「臼式(うすしき)」などの据え置きタイプの2種類に分けられます。カッター式や臼式というのは、コーヒー豆の挽き方を表しています。
機械挽きコーヒーミルの特徴
機械式のコーヒーミルの挽ける細かさのレベルは、器具によって様々です。サイズの大きいミルであれば、粗挽きから細挽きに対応しており、メーカーによってはエスプレッソ用の極細挽きに対応しているものもあります。
カッター式(プロペラ式)
プロペラタイプは、比較的安価で購入でき、コンパクトで軽量です。プロペラのような歯がぐるぐる回ることでコーヒー豆を粉砕する方式です。
コーヒー豆の粗さはスイッチによって調節でき、スイッチを押している時間が長いほど豆が細かく挽けます。挽けるコーヒー豆のサイズは細挽きまでなので、エスプレッソ用など極細挽きは出来ません。
プロペラ式の場合は挽きムラができるのを防ぐため、ミルを持ち上下に振りながら挽く必要がありますが、およそ10秒~30秒くらいでコーヒー豆を挽くことが出来ます。豆を挽く時間も早く、微粉も少ないのが特徴です。
多くのカッター式のコーヒーミルが一度に挽ける豆の量は2~3杯程度です。コンパクトであるため場所もとらず、なんといっても手軽るに豆を挽くことが出来る点は魅力的です。
豆の断面が綺麗にカットされるので旨みが出やすい反面、細かい粉に味が左右される面もあります。
臼歯式
プロペラ式に対して、臼歯タイプは本格的な大型マシンで、価格帯もグンと上がります。すり潰したり (臼式)、切り刻む(カット式)ようにコーヒー豆を粉砕します。
大型の臼歯タイプのコーヒーミルは、エスプレッソ用などの極細挽きまで対応しているものがあります。また、臼式は粗挽きが得意で、コーヒー豆を均等に挽くことが出来るので、味にムラが出づらいのが特徴です。
コニカル刃
「コニカル」とは円錐形のことで、円錐形の内側の刃と、対になる外側の刃があり、内側刃が回転することで珈琲豆が挽かれます。コニカル刃は低速で回転するため、珈琲豆にとって大敵とされる摩擦熱の発生が少なく、香りや風味を損なわないのが特徴です。
パウダー状に細かく挽くための、業務用のエスプレッソグラインダーや、手挽きのミルに採用されることが多いタイプです。
また、メーカーや機種によって、刃の形や構造が少しずつ異なります。
コーヒー豆の挽き方「機械挽き」まとめ
機械挽きの場合でも、挽き方の違いや種類は様々あります。挽き方の設定が出来るダイヤルがついている機種もあります。電動の場合は細かく挽き方を設定できる機種や、替え刃の取り扱いがあるタイプのコーヒーミルもあるので、自分の好みで様々な挽き方を試すことが出来ます。
機械式は、どんな種類でもスイッチ1つですばやくコーヒー豆を挽くことが出来る事が最大の特徴といえるでしょう。