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簡単にエスプレッソが飲める「モカ・エキスプレス」

簡単にエスプレッソが飲める「モカ・エキスプレス」

皆さんはモカ・エキスプレスを使っていますか?

見た目がオシャレということもあり、ドラマやアニメなどで見かけることもありますが、意外と使用している方は少なかったりします。今回はこのモカ・エキスプレスの特徴などについてお話しさせていただこうかと思います。

呼び方は様々

モカ・エキスプレスは様々な呼び方があるので、まずその呼び方をピックアップしておきます。

  • モカ・エキスプレス(あるいは「モカ」と省略することも)
  • 直火式エスプレッソ
  • モカ・ポット
  • マキネッタ

忙しい朝にエスプレッソのあるひと時

平日の朝、出勤するまでバタバタしていて、コーヒーを飲みたくても時間が惜しくて諦めることはありませんか?

そんな忙しい朝でも、エスプレッソをたった3分で、とても簡単に飲めてしまう魔法のような器具があります。それがモカ・エキスプレスです。

コーヒー粉と水をセットして火にかけるだけ

では、どれだけ簡単なのでしょうか。モカ・エキスプレスの使い方と一緒に見ていきましょう。

  1. 下部に水を入れる
  2. バスケットにコーヒー粉(細挽き)を詰める
  3. 上部をセットして、火にかける
  4. 沸騰したら火を止めて、落ち着くまで待つ

見ての通り技術は全く必要なく、誰でも簡単に作れてしまうのです。この水とコーヒー粉をセットして沸かすだけの手軽さがイタリアでは受けて、一家に一台あるとまで言われるくらいに普及しています。

モカ・エキスプレスの原理

モカ。エキスプレスが「直火式エスプレッソ」と呼ばれる理由には、エスプレッソと似た方法で抽出されるという点にあります。

エスプレッソは機械で一気に気圧を加えることで一気に抽出します。その原理を元にモカ・エキスプレスは、沸騰したときに発生する水蒸気の「蒸気圧」を用いて抽出します。

しかしエスプレッソマシーンとは異なり、一気に圧力を加えることが難しく、また気圧もエスプレッソマシーンほどではありません。そのため「直火式エスプレッソ」と呼ばれるように通常のエスプレッソとは区別されます。

モカ・エキスプレスにも多くの種類がある

エスプレッソにより近いブリッカ

モカエキスプレス_ブリッカ.jpg

低気圧という欠点を克服して、よりエスプレッソに近いコーヒーを抽出できるように改良したモカ・エキスプレスが、「ブリッカ」です。

ブリッカはコーヒーが抽出される部分に圧力弁を付けたことで、よりエスプレッソに近い気圧で抽出することができます。

その高気圧の象徴ともいうべきでしょうか。モカ・エキスプレスでは見られないエスプレッソ特有の「クレマ」が、ブリッカでは見られるのです。

カプチーノが作れてしまう

モカエキスプレス_ムッカ.jpg

さらにイタリアの“朝の友”でもあるカプチーノを作れてしまう機種まで開発されています。それが「ムッカ・エキスプレス」です。

この牛を想像させる可愛いデザインもさることながら、手軽にカプチーノを飲めるので人気商品となっています。

カプチーノと言えば牛乳を泡立てる工程が面倒で家では飲む気にはならないものです。しかしムッカ・エキスプレスは通常のモカと同様に、材料をセットしてコンロで火にかけるだけなのです。

メーカーも多数ある

モカ・エキスプレスは日本での知名度に反して、多くのメーカーで製造されています。

メーカー一覧

  • ビアレッティ
    モカ・エキスプレスを発明した会社で、売り上げトップの代表的メーカーです。近年では様々な機種が発売されています。
  • イルサ
    コーヒーの味や丈夫さなど、品質に関してはトップといっても差支えの無い有名なメーカーです。東急ハンズで見たことある方も多いのではないでしょうか?
  • アレッシィ
    イルサ同様に高品質で、加えてイタリアらしい美しいデザインも好評です。しかし他社商品より割高という点も否めません。
  • ザリーナ
    ザリーナの売りは何といっても多彩なカラー・バリエーションです。可愛い色からシック、斬新な色などライフスタイルに合わせて色をチョイスできます。

簡単にエスプレッソが飲める「モカ・エキスプレス」まとめ

簡単にエスプレッソが飲めてしまうモカ・エキスプレスは、知らないと勿体ないくらいオススメの器具です。

カフェで飲むエスプレッソメーカーには劣ってしまいますが、それでもモカ・エキスプレスは日常の中で飲んでいるコーヒーに何らかの変化を与えてくれるかもしれません。

一度試してみてはいかがでしょうか?

About the Author

汐井有

モットーは専門化したコーヒーについて、詳細を伝えつつ噛み砕いた説明で興味を持ってもらうこと。 専門的な記事と解りやすい記事の両方を書こうと思っています。