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コーヒーにおける「メッシュ」の2つの意味

コーヒーにおける「メッシュ」の2つの意味

コーヒー用語のひとつである「メッシュ」。このメッシュという言葉には、2つの意味があることをご存知でしょうか。今日は「メッシュの2つの意味」についてご紹介します。

「メッシュ」について

コーヒー用語である「メッシュ」には2つの意味があります。

1つは、コーヒー豆をグラインドした粉の「粒度」のこと。

もう1つは、コーヒー用の「ふるい」のことです。

粒度と味の変化

挽いたコーヒー豆の粒の大きさのことを「粒度」といいます。粒度により、粉が湯と接触する面積が変わるため、同じ豆でも粒度によりコーヒー液の色や味が変わります。

一般的に粒度の細かいものは雑味が多く・苦み・渋み・コクが感じられ、粗いものは、雑味が少なく酸味とすっきりとした香味が感じられると言われています。

ふるいと味の変化

コーヒー豆をグラインドすると、刃の当たり方や、リズムによって粉砕された粉のサイズが微妙に変わり、少量の微粉も含まれます。

大きさが不揃いになると、コーヒーを抽出にムラが出て味に影響するため、よりおいしいコーヒーを楽しむために、ふるいで粉をサイズごとに分けて抽出することで、よりクリアな味わいのコーヒーが楽しめますよ。

おいしいコーヒーを楽しむためのポイント

1. コーヒー器具に合わせたメッシュでグラインド

おいしいコーヒー豆を手に入れたら、コーヒー器具に合わせたメッシュのグラインドにしましょう。ペーパードリップや、コーヒーメーカーには、中細挽きがおすすめです。

2. 必要な量だけグラインド

コーヒーの風味を損なわないように、使う分量の豆だけを抽出の直前に挽くことで、酸化する時間を短くしましょう。

3. ミルのコツをつかもう

いつも使用しているミルのコツを知り、コーヒーの粒度を均一に近づけましょう。

4. 粒度を整えよう

コーヒーのおいしさを極めるために、挽いた粉をメッシュにかけ、サイズごとに選別しましょう。選別することにより、均一な粉で安定したおいしさのコーヒーを楽しめます。

メッシュを使って残り少ないコーヒー粉をおいしく淹れよう

いつも、コーヒーを粉の状態で保存している方。あとわずかで粉がなくなると言う時には、メッシュを使って粒度を整えるのがおすすめです。

最後の方の粉には、微粉や、不揃いのグラインドの粉が残りがちです。その残ったアンバランスな粒度のコーヒーを抽出すると、コーヒーの成分抽出にムラが出るのでおいしいコーヒーを楽しめません。

おいしいコーヒーを楽しむためには、メッシュを使って粒度によって選別することで、雑味の少ないおいしいコーヒーが楽しめますよ。

メッシュは、コーヒー専用のものでなくても茶漉しでも代用できますよ。いつも使う器具に合わせた網目の茶漉しを見つけて使ってみましょう。

コーヒーにおけるメッシュの2つの意味まとめ

コーヒーにおけるメッシュには、挽いたコーヒー豆の粒の大きさ「粒度」と、粉のサイズを分けるための「ふるい」という2つの意味があり、どちらもコーヒーの味わいに大きな影響を与えます。

細かい粒度は雑味が多く・苦み・渋み・コクが感じられ、粗い粒度は雑味が少なく、すっきりとした香味が感じられます。粒度が均一だとコーヒーの成分をまんべんなく抽出できるため、おいしいコーヒーを楽しめますよ。

電動コーヒーミルでグラインドした粉であっても、粒度の均一性を高めるためにふるいにかけることで、より粒度を整えることが可能です。

ふるいは、コーヒー専用のものでなくても市販の茶漉しでも代用できるので、よりおいしい一杯を追求したい方にはおすすめですよ。メッシュを追求してよりおいしいコーヒーを味わってみませんか。

About the Author

AMIAMI

愛知県生まれ。親族がコーヒー卸売業を営み、幼少より喫茶店とコーヒーに親しみがある。ブラジルコーヒー鑑定士・SCAAカッピングジャッジなどの受講経験、焙煎経験あり。コーヒーは焙煎したてより、寝かせてから飲みたい派。猫と、物作りが好き。