毎朝、コーヒーを飲むのが習慣という方も多いのではないでしょうか。コーヒーには、脂肪燃焼効果があることはあまり知られていません。コーヒーがダイエットに力を貸すとしたら、とても嬉しいですね。
どのように脂肪燃焼に効果をもたらすのか、少し掘り下げてみます。
コーヒーと脂肪燃焼の関係
食物の中でも、豆類全般は体に良い成分が豊富にあります。コーヒー豆からできているコーヒーも例外ではありません。
その中でも最もメジャーで、今回注目したい成分が『カフェイン』。コーヒーに含まれるカフェインは、多くの効果があると言われています。医薬としてダイエット補助剤に使われたりもしているようです。
カフェインには、脂肪分解酵素であるリバーゼを活性化させる働きがあります。リパーゼが、体の中に貯蔵されている脂肪を脂肪酸とグリセリンに分解します。脂肪酸を血液中に放出して、それをさらに筋肉に送り込みます。そしてそれがエネルギーとして消費されます。これが脂肪燃焼です。
つまり、カフェインによって体内の脂肪が分解されやすくなるのです。より効率よく脂肪を燃焼するためには、運動前後に飲むといいでしょう。他にも、研究段階ではありますが、食事の前にコーヒーを飲むと、食欲が抑制されるという説もあるようです。
コーヒーは1日3杯まで
カラダに良いからといっても、何でも取りすぎはよくありません。カフェインの摂取量の上限は1日に300~350mlと言われています。コーヒー1杯は、濃さやカップのサイズにもよりますが、だいたい150ml前後のカフェインが含まれています。1日3杯くらいまでが適量です。
コーヒー自体はノンカロリーなので、できればブラックが望ましいでしょう。せっかく脂肪燃焼をサポートしてくれるのに、砂糖を入れることでカロリーは高くなります。それだけではなく、砂糖を入れると、カフェインの働きが妨害されてしまうのです。
コーヒーの種類とカフェイン量の違い
アメリカンコーヒーとエスプレッソで見てみましょう。
コーヒーのカフェイン量は、豆を焙煎する際の温度によって変化します。焙煎の温度が高い深煎り豆のほうがカフェインは少なくなります。一見、色の濃いエスプレッソはカフェインの量が多い気がします。
しかし、しっかり深煎りをするためカフェインの量は少なくなります。色が薄いアメリカンコーヒーは浅煎りのため、カフェインの量が多いのです。
アメリカンコーヒーは、豆の持つカフェインが、ほぼ100%含まれますが、エスプレッソでは、70%くらいにまで抑えられます。
カフェインの多いアメリカンコーヒーの方が、脂肪燃焼効果は期待できそうですね。
コーヒーと脂肪燃焼の効果のまとめ
一昔前は、コーヒーは体に悪い、胃が荒れるなどと悪く言われがちでした。しかし最近では、またその効果が見直されています。運動するならその前後に、運動できないならなおさら、コーヒーを健康のために飲んでみるというのも良いのではないでしょうか。とはいえ、コーヒーを飲んでも摂取カロリーが消費カロリーを上回ってしまっては、当然脂肪燃焼にはつながらないので注意が必要です。