産地や銘柄によって、いろいろな味わいが楽しめるコーヒー。その中でも、マイルドな味わいのコーヒーに出会うことがあります。産地の特性なのか、品種なのか、自然にマイルドな味わいのコーヒーができるなんて、とても興味深いですよね。今日は「マイルドコーヒーの代表的な産地」についてご紹介します。
“マイルド”について考えてみよう
マイルドコーヒーがどんな味かを考えてみる前に、”マイルド”という単語の意味について考えてみましょう。
マイルド(mild)とは、古英語にmildeが語源で「温和な」「優しい」「親切な」などの性格を表す単語として使われていました。
現在は「優しい」「穏やか」「まろやか」「やわらか」などの性格以外の意味もあります。
マイルドコーヒーの代表的な産地について
マイルドコーヒーとは、まろやかな味わいのコーヒーのことで、代表的なコーヒーとして「コロンビアコーヒー」があげられます。
「コロンビアコーヒー」の味の特徴
コロンビアコーヒーは、南米特有の甘い香りとまろやかな酸味が特徴で、粒の大きいスプレモと、小さいエキセルソに分けられます。よりまろやかさが感じられるのはティピィカ種のもので、ハイローストからシティローストの焙煎度合いのものがおすすめです。コロンビアは焙煎がすすむと、まろやかなコクも楽しめるので、甘い中にも苦みが感じられるコーヒーがお好きな方は、深煎りもおすすめですよ。
コロンビアの産地の特徴
コロンビアコーヒーは、南北に縦断するアンデス山脈のふもとの丘陵地帯で栽培されています。栄養価が高く、水はけのよい火山灰性土壌は、保湿力に優れているので、乾季でも十分な栄養を与える事ができます。また地域によって雨季と乾期が異なるため、一年中コーヒー豆が収穫できるのが特徴です。
手作業で収穫される
コロンビアでは、成熟したチェリーを手作業で集めます。丁寧に作業することによって、高い品質を保つことができます。精製は最小限の水で行われていて、精製過程で除去されたチェリーの果肉は、肥料として利用されるなど、環境保護に重視したプロセスでコーヒーの生産に取り組んでいます。
コロンビアコーヒーはパーチメントコーヒー
パーチメントコーヒーとは、パーチメントと呼ばれる内果皮に包まれた状態のまま、保存するコーヒーのことです。パーチメントの状態のコーヒー豆は保存しやすく、風味の変化を防ぐことができるため、コロンビア特有の甘い香りと、まろやかな酸味を保ち続けることができるのです。これがおいしさの秘密!と言えるかもしれませんね。
マイルドコーヒーの代表的なコーヒー産地まとめ
マイルドコーヒーの代表的なコーヒー産地は、南米コロンビアです。コロンビアコーヒーは、アンデス山脈の豊かな火山灰性土壌で栽培されています。成熟したチェリーを丁寧に手作業で収穫し、環境に配慮した精製方法で作られるコーヒー豆は、パーチメントの状態で保存され、高い品質を保っています。
コロンビアコーヒーの特徴である、甘い香りとまろやかな酸味を楽しむには、ティピカ種の豆をハイローストからシティローストで楽しむのがおすすめですよ。コロンビア特有のマイルドな味わいをあなたも試してみませんか。