購入したコーヒー豆を、皆さんはいつもどんな方法で保存していますか。冷凍や冷蔵?それとも常温?たくさん情報があると迷いますよね。実際には、保存する季節や環境、豆の焙煎度合いなど様々な状況で保存方法を選ぶ必要があるのではないでしょうか。今日は「コーヒーの保存方法は、常温と冷蔵庫どちらがいいのか」についてご紹介します。
コーヒーを保存する前に知っておきたいこと
コーヒー豆は、焙煎した直後から酸化しはじめます。コーヒーにとって酸化は、香味の劣化につながるため購入したコーヒー豆はできるだけ早く使い切ることが大切です。
また、コーヒー豆は粉にしてしまうと、空気に触れる面積が増えるため、豆の状態よりも酸化が進む可能性があります。できるだけコーヒーは豆のまま購入し、飲む直前にグラインドするということを心がけましょう。
コーヒーにダメージを与えるもの
コーヒーにダメージを与えるものは「酸化」「温度変化」「高湿度」の3つです。
いずれもコーヒー豆のおいしさを損なう可能性があります。日頃からこの3つが発生してしまう環境からコーヒーを守ることで、コーヒーのおいしさを保つことができます。
コーヒーの保存方法について
「常温」「冷蔵」「冷凍」の3つに適している条件や、方法についてご紹介します。
常温保存
コーヒー豆が焙煎したての場合や、未開封の状態で、数日で飲みきれる分量を購入している場合は「常温保存」がおすすめです。保存場所は、風通しがよく、気温が15℃以下であることが理想です。開封後は必ず密封ビンへ保存しましょう。
冷蔵保存
はじめから、短期保存で飲みきれる分量を購入した場合は「冷蔵保存」がおすすめです。開封後、すぐに使う分量ごとに小分けにし、冷蔵しましょう。
豆なら1ヶ月、粉なら2週間ほど保存できますよ。冷蔵庫の中でも開け閉めが頻繁でない場所に保存することと、においの強いものを近くに置かないことが冷蔵保存のポイントです。
冷凍保存
はじめから長期保存する目的で購入した場合は「冷凍保存」がおすすめです。開封後、すぐに使う分量ごとに小分けにし、冷凍しましょう。
豆なら1~2ヶ月、粉なら1ヶ月ほど保存できます。コーヒー豆は水分含有量が少ないため、冷凍庫に入れても凍らないと言われていますが、部屋との温度差が高い季節は、冷凍庫に入れたコーヒーをあらかじめ冷蔵庫に移動しましょう。
そして、使う直前に冷蔵庫から取り出して常温へと、自然に解凍させると、おいしいコーヒーが楽しめます。
パッキングのポイント
ここでは冷蔵、冷凍の保存をする場合の、パッキングにポイントについてご紹介します。
- 一回で使う分量をこわけにしてパッキングしましょう。
- 余分な空気をしっかりと抜いて包装しましょう。
- 可能であれば豆の状態がおすすめです。
- 保存する時には日付や銘柄も記入しましょう。
コーヒーの保存方法は常温と冷蔵庫どちらがいいか?まとめ
コーヒーの保存方法は、保存期間や季節と相談して決めましょう。長期保存する場合は冷凍、短期保存する場合は冷蔵での保存がおすすめです。使用する分を小分けに保存すれば、予備で保存しているコーヒーへのダメージを防ぐことができますよ。手間をかけたぶんだけ、購入した当初のコーヒーの香味を失わず、おいしいコーヒーを楽しむことができます。
数日で飲みきれる分量のコーヒーを保存する場合は常温が良いでしょう。その場合も密閉容器に入れ、冷暗所に保管しましょう。消費する分だけちょこちょこコーヒーを買うのが最も理想的ですが、こればかりはケースバイケースです。コーヒーの保存方法は、その時の状況や季節、目的に合わせて選ぶことが、おいしいコーヒーを楽しむポイントになるようです。