☕ コーヒーのフルボディとライトボディの違いとは

コーヒーを選ぶとき、何を参考に決めていますか。産地の特徴？コーヒー豆の色合い？それとも、酸味や苦みなどの味わいを示した表ですか？今日は、コーヒー選びの鍵となる「コク」についてお伝えしていきます。

コーヒーのコクとは

コーヒーにおけるコクとは「味わいの豊かさ」を表す言葉です。ワイン用語でも知られていますが、「フルボディ」「ミディアムボディ」「ライトボディ」という言葉を知っている方も多いのではないでしょうか。

近年、スペシャルティコーヒーなどの登場に伴い、コーヒーの味評価がワインのように細かくなってきています。

「フルホディ」とは、英語の「full-bodied」密度が高いという意味です。「豊満な」「肉付きのよい」「グラマーな」といった、口に含んだ時の液体の感触を、女性の体に見立てて表現しています。口の中にしっかりとした味わいが広がるイメージです。

「フルボディ」と「ライトボディ」の間。「中程度のコク」「ほどよい」といった意味です。ほどよいコクがあり、何にでも合わせやすく飲みやすいコーヒーという印象です。喫茶店でレギュラーコーヒーとして用いられることが多い、というイメージが近いでしょう。

「ライトボディ」とは「フルボディ」の反対。「軽快な」「軽い」「薄めの」という意味です。
すっきりとして軽い味わいのコーヒーを想像させます。後味のよい、すっきりとした印象のコーヒーがライトボディにあたります。

「フルボディ」と「ライトボディ」の違いは、コーヒーを口に含んだ時の印象や重量感です。一口飲んだ時に「重い」「グッと来る」「後味が濃い」「ストロングテイスト」だったり、「軽い」「さらっとしている」「後味がすっきり」「ライトテイスト」と感じるフィーリング。

このフィーリングこそが「コク」であるボディの表現だと言われています。

コーヒーを選ぶ時に参考にしたいコクの評価「ボディ」ですが、コクがあれば美味しい･･･とは一概に言えません。あくまで、コーヒーを選びやすくするための表記の一つであり、美味しさは別だと考えましょう。コーヒーを美味しいと感じるポイントは100人いれば100通りあるのです。

今現在、スペシャルティーコーヒーのためのQ Auctionでは、質の高いコーヒーが取引されていますが、評価が高いコーヒーが好みのコーヒーとは限りません。

実際に飲んでみることで、自分がフルボディ好きなのか、ライトボディ好きなのかを見極めてみましょう。

コーヒーを口にしたときに感じる「コク」の重さが、フルボディとライトボディの違いと言えます。コーヒーの「コク」であるボディ評価を参考にするのは、コーヒーを選ぶ時に大切な一つの指針です。

しかし、表だけを見て決めるのではなく、まず試飲して自分好みのコクを見つけることです。コーヒーの評価表を参考に、自分好みの傾向のテイストを絞り、お気に入りのコーヒーを見つけてみるのも一興です。