☕ コピルアクコーヒーとは

コピルアクコーヒーをご存じですか。コピルアクコーヒーとはとても希少で高価なコーヒーと位置づけられてます。

ここでコピルアクコーヒーについて解説します。

コピルアクコーヒーとは

コピ・ルアクとはインドネシア語(Kopi Luwak)です。コピは「コーヒー」を指し、ルアクはマレージャコウネコの現地での呼び名です。ジャコウネコの糞から採取される未消化のコーヒー豆のことです。日本では別名「コピー・ルアーク、コピ・ルアック、ルアック・コーヒー」とも呼ばれています。

独特の香りが特徴で、生産量が少なく、とても高価なコーヒー豆です。

コピルアクはインドネシアのジャワ島やスマトラ島、スラウェシ島などの島々で生産されています。インドネシアの他にもフィリピンや南インドでも生産されています。

特にフィリピン産のものはコピルアクコーヒーよりも更に高価で、アラミド・コーヒー（現地の言葉で「カペアラミド」）と呼ばれています。

インドネシアでは、ロブスタ種のコーヒーノキが栽培されています。コーヒーノキの一番おいしい実だけを選んで食べる習性を持つ野生のマレージャコウネコが、その熟した果実を餌として食べています。

しかし、果肉は栄養源となり消化されますが、種子であるコーヒー豆は消化されずそのまま排泄されます。現地の人々はその糞の中からコーヒー豆を取り出して、きれいに洗浄し、よく乾燥させます。その後、高温で焙煎しています。

フィリピンではさまざまな種類のコーヒーノキが栽培されています。その結果、フィリピンで生産されているカペアラミドは、数種類のコーヒー豆が自然にブレンドされていると言われています。

コピルアクやカペアラミドは、独特の複雑な香味が特徴で、煎り過ぎると香りが飛んでしまうため、浅煎りで飲むことをおすすめします。一説によると、独特の香りはジャコウネコの腸内細菌による発酵や腸内の消化酵素の働きによって、産み出されると言われています。

コピルアクは、世界で最も高価なコーヒーと言われ、500g/300～500米ドルで販売されています。以前は、主にアメリカと日本にで親しまれていましたが、現在では、供給量が限られてはいますが、世界各地で入手することができます。

世界最大の消費地はアジア諸国である日本や台湾、韓国などです。

アフリカにはモンキー・コーヒーと呼ばれているコーヒーがあります。また、台湾では野生のタイワンザルが高地で栽培されているコーヒーノキの豆を食べて、種子のみを吐き出します。それを集めてコーヒーとしたものがあります。

希少価値があり、極めて高額で取引されています。

タイではゾウにコーヒー豆を食べさせ、排泄された糞から集めたコーヒー豆で作るブラック・アイボリー(黒い象牙)というものがあります。

とても希少価値が高く、コピ・ルアクより高額に取引されています。

希少で高価なコピルアクコーヒー、コーヒー好きな方なら一度は飲んでみたいと思うのではないでしょうか。そんなコピルアクコーヒーに出会う機会があったら一度試してみてはいかがでしょう。