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タイ王国のコーヒーで知っておきたい注意点

タイ王国のコーヒーで知っておきたい注意点

タイの街中を歩いていると、そこら中にコーヒーの屋台やカフェが多く見られます。特にコーヒーの屋台で買うアイスコーヒーは、暑い街を歩くときには欠かせないものです。

しかしタイは日本と違う環境の国のため、少し気を付けないといけないことがあります。ここでは気を付けたい注意についてお話したいと思います。

英語があまり通じない

Zeitung Financial Times / newspaper financial times

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まずコーヒーを注文するわけですが、英語が通じない場合が多いです。観光客の多い街でも、カタコト英語が多いです。同じ東南アジアとはいえ、マレーシアやシンガポールとは異なり、英語の通用度は日本並みに低いです。

メニューを見てみよう

お店選びは、メニューを見てください。メニューにタイ語と英語を併記している場合は、比較的(カタコト英語以上での)英語が通じます。反対にタイ文字のみの場合は、英語が通じないこともしばしばです。

また英語表記の場合でも、カタコト英語の場合が結構見られます。そのためジェスチャーを交えて、シンプルな英単語で話しかけると、意思疎通が容易です。

繁華街の本格カフェは、意外と通じる

繁華街のサードウェーブ系・シアトル系のカフェは、意外と英語が通じます。というのも店主が海外との交渉をするため英語に長けていたり、バイトが大学生だったりするからです。

甘~いタイのコーヒー

タイコーヒー注意点_コーヒー

コーヒー屋台へ行かれた際は、屋台に置いてあるものを是非見てください。ガムシロップや練乳が並べられています。タイの屋台コーヒーは、甘いのが標準仕様なのです。そのため何も言わずにメニューだけ注文すると、ガムシロップなどを大量投入されてしまいます。

ブラックの概念が異なるタイ王国

日本人からするとブラックは「無糖・無乳」ですが、タイでは異なります。「色が黒ければ、ブラック」これがタイのブラックコーヒーの概念です。つまりガムシロップが大量に入っていても、ブラックなのです。

というのも、タイのコーヒーは甘くするのが普通ですので、砂糖の有無による区別がないのです。だからミルクの有無だけで、ブラックかどうかが決まります。

しっかり無糖と言おう

そんなタイでコーヒーを飲むときに、無糖にしたい方は「マイ・サイ・ナムターン(ไม่ใส่น้ำตาล)」と注文するようにしましょう。

しかしタイの人々にとって、コーヒーに砂糖は定番セットなので、無糖と言ったはずが、「微糖」なんてことが多々あります。ですのでブラック派の方は、念を押すように言ったほうが良いでしょう。

屋台コーヒーで気を付けたいこと

タイコーヒー注意点_屋台

タイと言えば屋台です。旅行に行かれる方には、三食全て屋台で済ませる方も多いのではないでしょうか。そしてコーヒーの屋台もあり、安価で手軽にコーヒーが飲めるので便利です。

しかし屋台だからこそ、いくつか気を付けたいことがあります。

オーリアンorコーヒー

タイのコーヒー屋台には大きく分けて2種類あります。オーリアンとコーヒーです。

オーリアンはタイコーヒーと呼ばれ、コーヒー豆の他に焙煎した穀類を混ぜてドリップしたものです。コーヒーを注文したのにオーリアンだったり、オーリアンと言ったらアメリカーノが出てきたりすることがあります。

屋台選びにも気を付ける必要があります。

オーリアンについてはこちら

海外に行くと「水道水は飲むな」と頻繁に言われますが、タイでも同様です。現地のタイ人も水道水を飲まないので、水道水を用いたものは無いのですが、念のために気を付けましょう。

タイの氷事情で耳にするのが「穴あき氷は安全」ということです。つまり製氷業者が作った氷であれば大丈夫だということです。

コーヒー豆購入で気を付けたいこと

タイコーヒー注意点_豆

近年タイ王国産のコーヒー豆が注目されていることもあり、お土産に買って帰る方もいらっしゃるかもしれません。そこでコーヒー豆を買う際に気を付ける点をお話しします。

ロースターは豆、スーパーは粉が中心

コーヒー豆が欲しい方はロースターなど専門店に行きましょう。というのもスーパーで売られている豆は、ほぼ全てが粉です。日本では数種類ほど豆のものが置かれていますが、タイのスーパーでは基本的に豆のものがありません。

やはり無難な選択はロースターに行くことでしょう。そして必要であれば注文すると粉に挽いて販売してもらえます。

焙煎日

コーヒー豆を買う際は、必ず焙煎日を確認してください。

タイではコーヒー粉・豆を購入する人が少ないのか、商品の回転率が日本より遅いです。したがって焙煎してから時間がかなり経過したものが、普通に置いてあります。新鮮さが売りのロースターでさえ、2週間前のものが置かれていたりしています。

ほとんどのタイのコーヒー豆には、焙煎日が明記されています。購入する際は焙煎日を確認して、最も新しい日付のものを選ぶようにしましょう。

生豆は買わない

これはタイだけではなく世界中どこでも言えるのですが、生豆を購入して日本に持ち帰ろうとすると、植物検疫に引っ掛かります。どうしても持ち帰りたい方は、タイで検疫証明書を取得する方法がありますが、面倒ですのでオススメはしません。

尚、焙煎したコーヒー豆は検疫対象外ですので、ご安心ください。

タイ王国のコーヒーで知っておきたい注意点まとめ

現在は観光客が多く衛生面はかなり改善が進んでいて、さほど心配する必要はないでしょう。しかし日本ほど衛生管理が徹底されていないことも、頭の片隅にとどめておくことも必要です。

大まかな基準としては、本格的なカフェや観光客の多い通りの屋台は、安全なものが多いです。多少不安を煽ってしまったかもしれませんが、少し気にかけていれば、さほど心配する必要はありません。

実際にタイに足を運んだ際は、ここで取り上げた点に注意しつつ楽しんでください。

About the Author

汐井有

モットーは専門化したコーヒーについて、詳細を伝えつつ噛み砕いた説明で興味を持ってもらうこと。 専門的な記事と解りやすい記事の両方を書こうと思っています。