チョコレートが有名な国として知られているベルギーは、コーヒーとも深い関わりのある国として知られています。コーヒー消費量や独特な飲み方など、ベルギーのコーヒー文化と特徴について見ていきましょう。
一人あたり年間500杯近くのコーヒーを消費
ヨーロッパの国ではコーヒーが良く飲まれますが、ベルギーもそのご多分に漏れずたくさんのコーヒーを消費します。一人あたり年間で500杯近くのコーヒーを消費するというデータもあり、これは一日1杯以上必ずコーヒーを飲んでいるという計算になります。
コーヒーにお酒を入れて飲むことも多い
ベルギーでは、コーヒーにお酒を入れて飲むこともしばしばあります。そのため、カフェのメニュー内にも「アルコール入りコーヒー」が存在するのです。
ウォッカやブランデーといったアルコール度数の強いものから、アマレットなどの甘いリキュールまで様々なお酒を使ったコーヒーメニューがあり、寒い冬によく飲まれるそうです。
ネコ祭りで飲まれる「カフェ・ド・ベルジグ」
ベルギーでは、3年に一度「ネコ祭り」という祭りが開催されます。魔女の手下だと考えられていた「黒猫」が大量に殺されるという過去を持つベルギー国内で、ネコを悼むために行われたのが始まりなのだそうです。
そんなネコ祭りでは、「カフェ・ド・ベルジグ」という独特なコーヒーを飲む機会があるそうです。カフェ・ド・ベルジグは、卵白を使ったメレンゲと生クリームを混ぜあわせたものと、バニラアイスをグラスに入れその上からコーヒーを注いだデザートドリンク。ベルギーの人々は子どもから大人まで楽しめるこのコーヒーを飲み、ネコ祭りを楽しむのです。
カフェによって表記が異なる
ベルギーはカフェによってメニュー表記が異なることが多いです。
例えば、2種類のエスプレッソがあるカフェ。これは、サイズを指し示すもので大・小を選べるようになっています。ベルギー人はエスプレッソでもたっぷり飲みたい方が多いらしく、いわゆる“ダブル”をメニューに記載しているのだとか。
はたまたある店舗では、“エスプレッソ”と頼めば「ブレンドコーヒー」がでてきます。こういった店でエスプレッソに該当するメニューは「モカ」とのこと。
このように、ベルギーではカフェによってメニュー表記も異なるので、注意深く注文する必要があるのです。
カフェでコーヒーを頼むとお菓子がついてくる
上記のようにベルギーには様々なカフェがありますが、“コーヒーをオーダーするとお菓子がついてくる”という点では共通しているようです。
チョコレートやクッキーといった、ちょっとしたお菓子がカップと共に提供され、それを食べながら過ごすのがベルギー流のカフェタイム。ベルギーの人々にとって、コーヒーがいかに生活に寄り添っているかが伺えます。
ベルギーのコーヒー文化と特徴 まとめ
ベルギーのコーヒー事情について見てきました。カフェによってメニュー表記が異なっていたり、お菓子がついてくるというのは日本ではあまり見ない文化ですよね。
3年に一度開催される「ネコ祭り」も、ネコ好きにとっては魅力的。ネコの仮装をしてパレードなどを行うらしいです。機会があればカフェ・ド・ベルジグを飲みながら、参加してみたいものですよね。