北ヨーロッパの小さな国、エストニア。日本人にとってはあまり馴染みのない国かもしれませんが、世界でも有数のコーヒー消費国家でもあります。今回は、そんなエストニアでのコーヒー文化やその特徴について見ていきましょう。
一人あたりのコーヒー消費量は世界トップレベル
エストニアは、国土面積が九州の約1.23倍という比較的小さい国。純粋なコーヒー消費量だとアメリカ等の大国には叶わないものの、一人あたりに換算すると世界有数の消費量を誇っていることがわかります。
とあるデータによると、一人あたり年間で450杯以上のコーヒーを飲んでいるそうです。これは1日平均で1.2杯以上と、国民が必ず毎日コーヒーを1杯以上飲んでいるという計算になります。
基本的にアイスコーヒーは飲まれていない
夏になると飲みたくなるアイスコーヒーですが、エストニアではほとんど飲まれていません。カフェメニューにアイスコーヒーの表記はなく、家庭で作られることもないといいます。
主流のコーヒーは、ドリップコーヒー、エスプレッソ、アメリカンといったホットコーヒー。エストニアを含め、ヨーロッパ諸国でアイスコーヒーはあまり馴染みがないようです。
世界的規模のチェーン店はほとんどない
実は、エストニア国内に世界的規模で展開しているコーヒーチェーン店はほとんどありません。街にあるカフェのほとんどが、個人で経営している小規模な店舗。チェーン店があったとしても、バルト三国(リトアニア、ラトビア、エストニアのバルト海東海岸にある3ヶ国)で展開している所のようです。
個人経営の店が多いため、各店舗に特色があり、地域に根ざしたカフェが多いと言われています。夕食などの食事時に訪れるのはもちろん、少し時間が合いた時に店主と会話をするためにカフェに行くという方も多いのだとか。
一方で、アイスコーヒーやフラペチーノなどのコールドドリンクが定着しないのは、スターバックスなどの世界的規模のチェーン店がないことが深く影響していると考えられます。
浅煎りのドリップが人気
北欧でみられる傾向ですが、エストニアでもコーヒー豆は浅煎りのものが人気。酸味の強い爽やかなコーヒーを好んで飲んでいるようです。
焙煎の強い豆で作られるエスプレッソを飲むというよりは、食事に合うドリップコーヒーを1日に何杯も飲んでいるのでしょう。
エストニアのコーヒー文化とその特徴 まとめ
エストニアのコーヒー事情について紹介しました。他のヨーロッパ諸国と同様に、コーヒーが大好きな民族のようですね。ヨーロッパのコーヒー文化というよりは、北欧の国々(スウェーデンなど)に近い性質を持っているようです。