カナダは、北米に位置しながらもヨーロッパからの移民が多く、様々な文化が入り乱れている国です。そんなカナダでは、どのようにコーヒーが楽しまれているのでしょうか?カナダのコーヒー文化と特徴について見ていきましょう。
コーヒー文化が根付くカナダ
カナダは、一人あたりのコーヒー消費量が非常に多いことでも有名です。一人あたり年間で600杯以上(平均すると1日1杯以上)はコーヒーを飲むと言われています。
このコーヒー消費率の多さは、コーヒーを飲む習慣が定着しているヨーロッパからの移民が非常に多いことが関係していると考えられています。
フランスのカフェ文化が影響
カナダでは第二言語としてフランス語が使われているように、フランス文化と密接な関係を持っています。その中でカフェ文化も大きく影響を受け、カナダ国内で発達してきたのです。
バンクーバーなどの大都市には、いたるところにカフェが並び、軽食と共にコーヒーを楽しむ姿が見られます。
広大な土地と気候も要因として
カナダは国家面積が広い“車社会”です。長時間運転を行うことも珍しくないため、そのお供としてコーヒーは必須なのだそうです。
また、高緯度に位置するため、冬は厳しい寒さを向かえるのもカナダの特徴。北欧などの寒い国でコーヒーが大量に消費されているように、カナダ人も寒い冬はコーヒーと共に越しているようです。
カナダ最大のチェーン店ティムホートンズ
そんなカナダで大人気のお店が「ティムホートンズ」というコーヒーとドーナツの店舗。カナダ最大のファーストフードチェーンとして、国民の絶大な支持を受けています。
ティム・ホートンという有名なホッケープレイヤーが始めたこの店舗は、カナダの象徴的なブランドとして一気に国内に広まりました。いわゆるファーストフードチェーンですが、コーヒーにもしっかりとしたこだわりがあり、一度淹れたコーヒーは20分経ったら捨ててしまうのだそうです。
砂糖2杯、クリーム2杯の「ダブル・ダブル」
ティムホートンズでは「ダブル・ダブル」という言葉があります。これは、コーヒーに“砂糖2杯、クリーム2杯”を入れるという意味でカナダ人お気に入りのカスタム方法と言われています。
アメリカ以上にドーナッツが大好きだと言われている国民性といい、カナダ人はかなり甘党が多いのかもしれませんね。
カナダのコーヒー文化と特徴 まとめ
カナダのコーヒー文化と特徴についてみてきました。やはり、フランス移民が多いということで、コーヒーに関してもカフェ文化などで大きく影響を受けているようです。カフェ文化が定着しつつも、ティムホートンズのようにカジュアルな形でコーヒーが楽しまれているという点も面白いですよね。
最近では、日本と同じようにサードウェーブコーヒーも流行しているそうです。
“甘党”という点では異なりますが、チェーン店でコーヒーを飲む人が多い点など、日本の文化と似ているところも多々感じられます。