コーヒーを飲むとトイレが近くなるという経験がある人は多いのではないでしょうか。コーヒーにはカフェインが含まれているため、トイレが近くなる現象、つまり「利尿作用」が発生します。これにより飲んだ量よりも多くの尿が体から出されます。ときには脱水症状に陥ってしまうことも。
これは、本当なのでしょうか。
利尿作用のメリット、デメリット
通常私達の体は、老廃物を排除するために腎臓で血液を濾過しています。カフェインはこのしくみに影響し、腎臓における水分の再吸収を妨げ、老廃物と一緒に体内の水分を排出します。このメカニズムにより、カフェイン飲料であるコーヒーを多く飲むとトイレが近くなるのです。
利尿作用は、むくみや高血圧の人に対しては、水分の排出を促すことにより症状を緩和させるメリットがあります。一方で夏の暑い時期に水代わりにコーヒーなどを飲むと、利尿作用により水分の排出が促進されます。そのため気づかない間に脱水症状に陥るデメリットがあると言われています。
脱水症状にならないために状況に応じて賢く、そしてほどよく摂取することが大切です。
利尿作用により脱水症状になるのか
カフェイン入りの飲料が人間の肉体から体液を奪い取るという概念に対して、科学的調査を行った研究者がいます。調査の結果、カフェインは利尿作用がある。しかし、適度なカフェイン消費が健康に影響を与えることはないと結論を下しています。
また、カフェイン入りの飲料を飲んだ後でも体内にある水分量は一定だそうです。つまり、コーヒーを飲んでも体内の水分量が減り、脱水症状に陥ることはないということです。
それどころか、カフェインを摂取する習慣が規則的であればあるほど、人間の体は必要な水分量をを一定に保つよう条件づけられていきます。
(参考:http://www.training-labs.com/nutrition/170_1.html)
コーヒーを飲んでも脱水症状にはならない
コーヒーの利尿作用により、体内の水分量を一定に保つ働きがあるようです。むくみなど溜め込みすぎた水分は排出し、脱水症状にならないよう必要な水分量は保持してくれるのです。
つまり、適度なカフェインの消費は体を脱水症状に陥らせることはなく、毎日必要な水分量を保持することを実際に助けているそうです。