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【コーヒー豆の種類】代表的なコーヒーの野生種

【コーヒー豆の種類】代表的なコーヒーの野生種

コーヒー豆は、コーヒーノキから採れる果実の種だということはご存知ですよね。すっかり私達の生活の一部であるコーヒーですが、もともとは野生種で、偶然に発見されたものなのです。今日は「野生種とされる代表的なコーヒー」についてご紹介します。

野生種について

野生種とは、自生地(原生地)に自然に存在する野生のままのもので、改良されていない植物のことです。改良種に比べると、花や果実が貧弱だったり、果実がならなかったりと、不安定な部分もありますが、自然のままの姿が野生種の魅力でもあります。

コーヒーの野生種について

コーヒーの野生種は、エチオピア中部から西部の山岳地帯の標高1000m~2500mに自生するアラビカコーヒーノキです。現在の栽培種の大部分が17世紀から18世紀にエチオピアで採取された原木を祖先に持つと言われています。ヤギ使いカルディや、シェークオマールによって発見されたという伝説も、自生しているコーヒーノキを発見するところから、物語がはじまります。

飲料用のコーヒー

飲料用として楽しまれているコーヒーは、野生種の原木をもとに交配や突然変異、品種改良を繰り返した改良種をもとに生産されています。交配や突然変異は自然におこるため、新たな品種として根付いていくこともありますが、品種改良の場合は、特定の性質だけを選び出すため、原種の特性を著しく失うため、安定した品種を生みだすのは難しく、日々研究が続けられています。

コーヒーの3原種

現在世界で楽しまれているコーヒーは‘コーヒーの3原種’と呼ばれる品種をもとに生産されています。ここでは、品種名と原産地、特徴についてご紹介します。

アラビカ種

アラビカ種は、エチオピア原産で最初に広まったコーヒー。200以上の品種があり、交配による新品種の育種も行われている。品質が良く、世界のコーヒーの8割を占める。高温多湿の環境に適応できず、病害と乾燥に弱いデリケートな品種。

ロブスタ種

ロブスタ種は、コンゴ原産のカネフォーラ種の変種で、1895年に発見されたコーヒー。さび病に強い性質で、インドネシアジャワ島で栽培が広がった。病害虫に強く、高温多湿の環境で育ち、成長が早いのが特徴。

リベリカ種

リベリカ種は、西アフリカ原産で、1876年に発見されたコーヒー。高温多湿の環境で育つが、サビ病に弱く、交配しやすいので品種が固定されないため、現在はわずかな量しか生産されていない。ほとんどが国内消費されている。

今でも自生しているコーヒーノキがある?

自生しているコーヒーノキを見てみたいと思いませんか。現在では、南スーダンのボマ高原と、ケニアのマルサビット山で自生しているコーヒーを見ることができるそうです。もともと野生でこの地にあったものか、人により持ち込まれたものなのかは、わかっていませんが、農園で管理されていないコーヒーノキを見ることは、とても貴重ですよね。

コーヒーの木は、もともと常緑高木種なので、選定しないととても大きな木になるので、私達が農園で見るコーヒーのサイズとは全く違うことが予想されますが、興味深いですよね。

代表的なコーヒーの野生種まとめ

野生種とされる代表的なコーヒーは、エチオピア原産のアラビカコーヒーノキです。エチオピア中部から西部の山岳地帯に自生し、現在の栽培種の大部分が17世紀から18世紀に採取された原木を祖先に持つと言われています。

現在では200以上の品種が存在すると言われていて、交配による新品種の育種も続けられています。いつも何気なく楽しんでいるコーヒーですが、ルーツを知ることでより興味が湧いてきますよね。まずはアラビカ種の野生種のツールである、エチオピア産のコーヒー豆からじっくりと味わってみませんか。

About the Author

AMIAMI

愛知県生まれ。親族がコーヒー卸売業を営み、幼少より喫茶店とコーヒーに親しみがある。ブラジルコーヒー鑑定士・SCAAカッピングジャッジなどの受講経験、焙煎経験あり。コーヒーは焙煎したてより、寝かせてから飲みたい派。猫と、物作りが好き。