コーヒーという視点から築地を表現したお店
浅草、秋葉原、スカイツリーのある押上、最近ではコーヒータウンに変貌した清澄白河など、東京の東側には多くの観光名所があります。築地も東京観光の代表格で、平成28年に築地市場が豊洲方面へ移転することもあり、駆け込みで多くの人が訪れています。平日の日中から国内外問わずにぎわっていて、お昼を食べるところも一苦労です。
そんな築地には古くから営まれている喫茶店が点在していますが、築地の空気を取り入れながらも新たな視点を加えたコーヒーショップも出てきています。Turret Coffeeもその一つ、2013年5月に築地本願寺前のほど近くにお店をオープンしました。
場所は、日比谷線築地駅2番出口から徒歩1,2分の距離。駅を出ると、大通りにドトール、スターバックスが軒を連ねており、なかなか激戦区な場所にオープンされた印象です。
春先に訪れたこともあり、店先には大きな鉢に桜の木が添えられていました。今回は店内でコーヒーをいただきましたが、外にある赤いベンチに座って桜を見ながらコーヒーを一杯いただくのも風情があります。
ところで、店名の「Turret」という単語に馴染みがない方も多いと思いますが、これは築地市場内で勤務されている人がよく使っている乗り物の「Turret Truck」に由来しています。
お店に入ってすぐにこのTurret Truckが目の前に現れます。荷台部分には茣蓙が敷かれており、ベンチ間隔で4人ほど座れます。築地を象徴する乗り物がインテリアとして昇華しています。
左手にはカウンターテーブルが4席ほど、右側にも小さな椅子とテーブルが備えてあります。お店自体は広くはないのですが、常に人が絶えないイメージで、通勤途中に立ち寄る方や観光客の方、年齢も幅広く支持されているようです。
こちらのお店は以前紹介したStreamer Coffee Companyが立ち上げに関わっているとのことで、コーヒーはエスプレッソ系を主体としています。
ラテを注文。大きめのマグカップにたっぷりと注がれたラテは、一口目はStreamer Coffee特有のぐっと苦みの効いたコーヒー豆の味が。焙煎が深めで昨今の浅煎りのコーヒーとは真逆の味ですので、割と年齢が高い方に支持されやすい味、という印象です。
勿論ラテは一口目こそガツンとした苦みですが、それ以降は対照的にミルクの柔らかい味が続きますので、飲みやすいです。また、フレーバーラテといった若い方に好まれそうなメニューもあるので、年代問わず受け入れられ易いメニュー構成です。
ペストリーはクッキーやパウンドケーキなどもそろっていますが、ここは築地ならではにどら焼きと合わせていただくのがお薦めです。煎りの深いコーヒーにどら焼きの相性は非常に良く、仕事の休憩がてらふらっと立ち寄っていただくのもリフレッシュできそうです。どら焼きにはお店のロゴも付されていて何とも粋な感じです。
Turret COFFEE(ターレットコーヒー) 店舗情報
住所:東京都中央区築地2-12-6 SK東銀座ビル 1F
移動時間:日比谷線築地駅2番出口から徒歩1分
営業日:月~土 7:00~18:00 日・祝 10:00~18:00
wifi:不明
電源:不明
喫煙:不可