”Cawaii”は伊達じゃない!
東京駅からほど近くに位置する八丁堀は、オフィス街としての様相が強いため、サラリーマンには馴染みの街かも知れませんが、観光地と呼べる場所では決してありません。しかし、駅前の亀島橋を越え隅田川方面に向かうと住宅地や小学校などがあり、生活の拠点としている方も多くいます。
じっくりと歩いてみると、地元に根付いた飲食店などを目にする機会も多く、オフィス街の側面と下町の長閑な雰囲気が混在する街であることが判ります。
Cawaii Bread & Coffeeは2014年7月にオープンしたお店です。日比谷線の八丁堀駅A4出口から徒歩1分ほど、亀島橋の手前、住宅街とオフィスが混在した八丁堀の空気感が漂うエリアにお店を構えています。
お店の前にあるロゴの書かれた看板が目印です。亀島川に因んだ「亀」の上に「パン」と「コーヒー」のマーク。地元に根付いた感じが伺えます。
店内に入ると先ず目に飛び込んでくるのは、右側一面のカラフルでポップな壁紙。左側のレジカウンターには可愛らしいパンが並んでおり、思わず笑みがこぼれてしまう内装です。
イートインスペースは「ウナギの寝床」と呼ばれる縦長な作りとなっており、壁紙のある右側に7名ほどが座れるカウンターテーブルが1つあります。スペース自体は若干狭く、またソファ席などがあるわけでもないので、くつろく用途で利用するには少し物足りなさを感じるかも知れませんが、Wi-Fiも入ることから、コーヒーとブレッドを朝食に、PCで軽く作業するに適している環境です。
またスペースの奥にはテラスがあり(基本的にはスタッフオンリーのようです)、亀島川が流れる長閑な風景を見ることも出来ます。
カウンターテーブルと背中合わせになる形で、自家製パンを焼き上げる工房があり、注文が来るまでの間に作業をしている様子をみるのも楽しいですし、できたてのパンを食べることが出来るのもこのお店のウリの一つです。
店舗の内装や雰囲気に注目が行きますが、コーヒーも本格的です。”Cawaii”は伊達ではありません。コーヒー豆は京都にあるオオヤコーヒー焙煎所アソシエイツのものを使用、ドリップメニューはなく、エスプレッソを基本としたアメリカーノやラテで構成されています。
アイスのアメリカーノは焙煎が深めですが苦みは抑えつつ、コーヒーの味をしっかりと感じることができます。単独でも十分な飲み応えですが、甘いパンとの相性は非常に良いので、是非一緒に注文されるのをお薦めします(フードはサーモンベーグルとクロッカン)。
ホットのアメリカーノは柔らかい酸味を感じつつ、アイスよりもコクが強い印象です。一緒に注文したタルト・オ・シュクレは、もっちりとしたパン生地と表面のカリカリっとしたシュガー、中央部分のカスタードのまろやかな舌触りがバランスよく、コーヒーがよく進む一品です。
平日の朝はサラリーマンやOL、近隣に住んでいる主婦などが利用されていますが、反面土日はお店の噂を聞きつけたカップルや女性客が多く見られます。
休日はひっそりとして静かで心地よい街です。駅から10分ほど歩いて隅田川を越えるとすぐに清澄白河エリアになりますので、休日少し早起きしてCawaii Bread & Coffeeでモーニングを楽しんでから散歩に繰り出すのも新鮮なルートかもしれません。
Cawaii Bread & Coffee(カワイイ ブレッド&コーヒー) 店舗情報
住所: 東京都中央区八丁堀2-30-16 T&Yビル1階
移動時間: 八丁堀駅A4出口から徒歩1分
営業時間: 第2・4火、水〜土曜日: 7:00 ~ 18:00 日曜日: 7:00 ~ 16:00
定休日: 月曜日、第1・3火曜日
wifi: あり
電源: あり
喫煙: 不可