東京カルチャーの「これから」を発信するお店
流行を発信し、それをいち早く取り入れる人が賑わう原宿。新しいお店が絶え間なくオープンしていますが、最近の傾向としては安いモノを大量に消費する時代から、多少高くても良いモノを長く使おう、という選択的投資にシフトしている印象です。これは衣食住全てに当てはまると言えます。
今回は2015年11月にオープンしましたクラフト&カルチャーショップ「CPCM」に併設されているGARDEN HOUSE CRAFTSを紹介します。
CPCMは「Crafts and Permaculture Country Mall」の略で、クラフトワークの雑貨、家具、衣類を総合的に扱い、上質かつ温もりのあるスタイルを提案することをコンセプトとしたお店です。
店舗面積も広く無垢な木の印象を前面に出した店舗は、界隈の他のお店とは一線を画しています。
GARDEN HOUSE CRAFTSはCPCMの1階にスペースを設けています。こちらのお店の前身は鎌倉に店舗を構えるカフェレストランのGARDEN HOUSE。2015年6月にログロード代官山に2号店となるGARDEN HOUSE CRAFTSを出店。そこから半年足らずで神宮前へ3号店目を出店ですので、勢いを感じます。
鎌倉のGARDEN HOUSEのエントランス。お店の名前を体現するかの如く、店内の至る所に緑が散りばめられていて癒しとくつろぎを感じることができる空間です。
さて、お店は道路に面したテイクアウト用のカウンターと、店舗内にイートイン席があります、イートインは3席ほどのカウンターのみですので、基本的にはテイクアウトをされる方が多い様子です。
コーヒーメニューはラテ・アメリカーノなどのエスプレッソ系とドリップ系。オリジナルのブレンドはエチオピアをベースにブラジル・グアテマラを合わせたもの。シングルオリジンはコスタリカ、水出しはグアテマラ。ハンドドリップはペーパーと金属フィルター、と小さな店舗ながら選択肢が豊富で、お店の拘りが光っています。
コーヒーの豆は新潟長岡にあるナカムラロースターsのものを使用。こちらの豆は都内では未だ2箇所ほどでしか提供されていないとのことです。
(ちなみに代官山のGARDEN HOUSE CRAFTSでは用賀のWOODBERRY COFFEE ROASTERSの豆を使用しています。)
今回はシングルオリジンのコスタリカを注文。ドリップで一杯ずつ丁寧に抽出して頂きます。コーヒーのみにしようと思ったのですが、コーヒーを待っている間、ショーケースに並べられたサンドイッチにどうしても目が行ってしまいます。
種類も豊富でWhole Foods MarketやFORAGERSあたりのアメリカ系オーガニックスーパーで提供されていそうなシンプルながら洗練されたパッケージ、色のバランスが良いボリュームのあるサンドイッチは見ているだけで心躍ります。
頼んだのはサンドイッチではなく隠田コロッケサンド。隠田は渋谷付近に昔あった隠田川に因んだ名前のようです。もっちりとしたパンはフォカッチャ生地を使用しているとのこと。中のコロッケはペーストされたマッシュポテトのような滑らかさ。この歯ごたえと舌触りが絶妙・絶品です。
コスタリカはベリー系の明るい酸味、浅煎りですが柔らかい味でフードとの相性も非常に良いです。
コロッケサンドやサンドイッチは勿論コーヒーに良く合いますが、個人的には是非あんバターサンドと一緒に食べて頂きたいです。弾力のある生地と餡の甘さ、バターの程よい塩味と滑らかさ。まさに至福と言っても過言ではありません。
原宿の竹下通り、神宮前、渋谷に続くキャットストリートは昔から「食べ歩き」の光景を良く目にする街です。賛否はありますが、これも一つの「東京カルチャー」です。
GARDEN HOUSE CRAFTSの美味しいフードとコーヒーを食べ歩きのお供にしてぶらりと散歩する人も、これから増えていくと思います。
GARDEN HOUSE CRAFTS 店舗情報
住所: 東京都渋谷区神宮前6丁目12-22 秋田ビル1F
移動時間: 明治神宮駅7番出口より徒歩3分
営業時間: 11:00-20:00
定休日: 不定休
wifi: なし
電源: なし
喫煙: 不可