コーヒーをもっと趣味に

MEGANE COFFEE

MEGANE COFFEE

また行きたいと思う仕掛けが随所にあるお店

好きなお店に通う理由は色々あります。自分の好みの味のコーヒーを飲みたい、店員さんの雰囲気が良い、静かで落ち着ける、インテリアが素敵、等々。今回紹介するMEGANE COFFEEは、そういった要素も勿論備えています。

ただ、私が2週連続で訪問した(自宅から決して近くはないのに)理由は、また行きたくなる「ワクワク感」がある点だと思います。言うなれば、繰り返しやり込んでいく毎に隠し要素を発見するスーパーファミコンのRPGゲームのようなものです。

場所は京王線桜上水駅から徒歩3分ほど。北口を出て商店街を抜け、甲州街道の横断歩道を渡ってすぐに位置しています。この辺りの建物は全体的に低く、晴れた日は高架橋から程よく降り注ぐ日光が心地よいです。

MEGANE COFFEE_townimage

お店の入り口は木の素朴な可愛さが印象的な装いです。

MEGANE COFFEE_shop

入ってすぐ左手、小学校の教室で使っていたあの机と椅子です。今の小学校で使われているかは不明ですが、この組合せを見て懐かしさを覚える人は少なくないと思います。決してふかふかしたソファではないけれど、肘掛けがついているわけでもないけれど、この時点でワクワクが止まりません。

MEGANE COFFEE_desk

店内はテーブル席が3組ほどと、十分に奥行きが取られたカウンターテーブルが5席ほど。やや濃いめの綺麗なブルーと清潔感のある真っ白なテーブル、綺麗に整頓されたカップと本。非常に丁寧な空間づくりです。それでいて、その几帳面さを決してお客さんに押しつけていないのが凄いです。

MEGANE COFFEE_interior

甲州街道沿いではありますが、柔らかい空間と主張しすぎないBGMで、基本的に静かなでゆったりとした時間を過ごせるお店です。お客さんの年代層も幅広く、二人組で訪れる方が比較的多い印象ですが、一人で読書や作業に耽る方も見受けられます。

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メニューも都度で変わります。コーヒー豆は目黒のロースターSWITCH COFFEE TOKYO。エスプレッソ系のメニューとフレンチプレスで抽出した「本日のコーヒー」。また、コーヒーハイボールという個性光るアルコールメニューもあります。

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フレンチプレスはコーヒーの油分が抽出されるため、ドリップに比べてまろやかな味になります。同時に微粉が出てしまうので、若干舌に残る感じが気になり個人的に飲む機会が少ない淹れ方でした。が、こちらのコーヒーは浅煎りの豆を使用していることから、まろやかさを引き出しつつも粉っぽさは極力抑えられていて、角のないやわらかい味わいで素直に美味しいと感じました。

MEGANE COFFEE_coffee

「2杯目半額」等をサービスされるお店はよく見かけますが、こちらは5分の2の値段で二杯目がいただけます。なんとも絶妙な価格設定ですが、それ以上に素晴らしいのが、別種類のドリンクも注文できる点です。練乳入りのミルクや、アイスチョコレートなど、組合せはざっと105通りにもなります。

MEGANE COFFEE_menu

2杯目はカフェモカを。こちらはブレンドの豆を使用していて、豆の味をしっかりと感じながらも、ミルクとチョコレートの程よい甘さが相まって、これまた角のない優しい味です。

MEGANE COFFEE_mocha

ぜひ食べていただきたいのが、ハムサンド。自家製のパンとハムを使った見た目も素朴な一品ですが、これが絶品です。シンプルを究めるとこういうことになるのか、という感じで、文章で説明しても伝えきれないので、一度食べてみてください。早い時間で売り切れてしまいますので、FacebookやInstagramでチェックしてから行くと良いでしょう。

MEGANE COFFEE_coffee&food

なお、お会計の時に渡されるレシートにも小さな楽しみが。これはお店に行ったときに皆さんの目で確かめてください。(という下りはスーパーファミコンの攻略本に良く書いてあるセリフで、冒頭の伏線だったりします。)

MEGANE COFFEE 店舗情報

住所: 東京都杉並区下高井戸3-3-3

移動時間: 桜上水駅から徒歩3分

営業時間: 平日12:00~20:00 土日祝12:00~18:30

定休日: 現在は月・水

wifi: 不明

電源: なし

喫煙: 不可

HP: http://megane-coffee.com/

About the Author

神宮司茂

東京都下町生まれ下町育ちの30代。コーヒーは大学生くらいまで苦手でした。大学生の頃、新宿のPAUL BASSETTでラテアートを見て感動したのがコーヒーとの出会い。休日は専ら愛機のb-ant 406steel(ミニベロ)で都内を散策。コーヒー以外に、ラーメン、ファッション、ミステリ小説、ガンダム(宇宙世紀)と守備範囲は広め。 モットーは「広く、それなりに深く」。