コーヒーをもっと趣味に

Glitch Coffee & Roasters(グリッチコーヒー) 神保町

Glitch Coffee & Roasters(グリッチコーヒー) 神保町

限りある時間の価値ある一杯を

大手出版社や有名書店などが建ち並び、古書街としての歴史を持つ神保町。同時に楽器屋、スポーツ用品店も多く、趣味の街としてのイメージも確立しています。

一方でカレー、ラーメンをはじめとするB級グルメの宝庫としての顔も持ち合わせており、平日は学生、サラリーマン、休日になると様々な年代の方で賑わいを見せます。

時代の移り変わりに囚われることなく、独自のアイデンティティーを保ちながら人々に愛される街ではありますが、老舗店が多く、新規にお店を構えて勝負するには、やや勇気がいる印象もあります。

コーヒーも同様で、さぼうる、ミロンガ、ラドリオなどの老舗純喫茶が今も現役で活躍している中、Glitch Coffee & Roastersは2015年4月にオープンしました。あえて神保町という街を選んだ理由は、渋谷・原宿といった流行に染まりやすい街とは真逆の、流行に左右されない街の空気に共感したから、とのこと。感度の高いコーヒーフリークからは勿論、古本街を散策中にふらっと立ち寄る方、年代も問わず、早くも幅広い人達に支持を得ています。

Glitch Coffee & Roasters_shop

半蔵門線神保町駅から徒歩7分ほど、三省堂書店を越えてオフィス街に位置しており、ノスタルジックな外壁のビルとは対照的な白を基調とした洗練された店内が目を惹き、思わず足を止めてしまいます。

店内はカウンターが5席、テーブル7席ほど。屋外にはテイクアウト用の注文口とその横に2人掛けのベンチ。屋外のベンチでは喫煙が可能です。

 

イートイン用の入り口を入って右側にはProbat社製の大きな焙煎機、黒とゴールドの配色がシンプルな内装にアクセントを生んでいます。

Glitch Coffee & Roasters_roast machine

オーナーは新宿・渋谷に店舗を構え、エスプレッソカフェの先駆けとなった「Paul Bassett」にオープン当初から参画された方。チーフバリスタ・ヘッドロースターを務められ、2014年のジャパンエアロプレスチャンピオンシップに優勝という輝かしい経歴を持っております。

カウンターには瓶に詰められたコーヒー豆が数種類ほど、SPECIALITY COFFEE WATARUからその時々で厳選して仕入れているとのことで、瓶の口に貼られたQRコードで生産農園の詳細を確認できる点も面白いです。

Glitch Coffee & Roasters_beans

今回はカフェラテのホット(480円)を注文。ミルクのきめ細やかで滑らかな舌触りに始まり、飲み進めていくとミルクに負けないコーヒーのしっかりとした香り・味が追いかけてきます。余韻もコーヒーの方がやや強く残る感じで飲み応えがあります。

Glitch Coffee & Roasters_coffee

 

Glitch Coffee & Roasters_menu

フードは九段下界隈で人気のベーカリー「FACTORY」のパンを提供しており、朝食や珈琲ブレイクのお供にもぴったりです。

Glitch Coffee & Roasters_food

スタイリッシュに纏められた清潔感のある内装は、年代を問わず受け入れられる落ち着いた印象で、古本で買った本を読みに一人で立ち寄るにも、楽器屋やスポーツ用品店で買い物を楽しんだ後に一息つくにも適しています。

また、コーヒースタンドのように気軽にテイクアウトも出来るので、時間に追われるサラリーマンも合間を見て立ち寄り易く、「限りある時間の価値ある一杯を提供する」というお店のコンセプトが体現された店舗構成となっています。

土日も朝は9時から営業していますので、休日、人通りも疎らな中、向かいのビルの緑地スペースを眺めながら時間を気にせずゆったりとラテを飲むと小さな至福に浸れるかと思います。

Glitch Coffee & Roasters(グリッチコーヒー) 神保町

住所: 東京都千代田区 神田錦町3-16 香村ビル1F

移動時間: 半蔵門線神保町駅A7出口から徒歩7分程度

営業時間: 月~金7:30~20:00 土・日9:00~19:00

定休日: なし

wifi: あり

電源: 不明

喫煙: 店内は禁煙、屋外ベンチでは喫煙可

HP: http://glitchcoffee.com/

 

About the Author

神宮司茂

東京都下町生まれ下町育ちの30代。コーヒーは大学生くらいまで苦手でした。大学生の頃、新宿のPAUL BASSETTでラテアートを見て感動したのがコーヒーとの出会い。休日は専ら愛機のb-ant 406steel(ミニベロ)で都内を散策。コーヒー以外に、ラーメン、ファッション、ミステリ小説、ガンダム(宇宙世紀)と守備範囲は広め。 モットーは「広く、それなりに深く」。