コーヒーをもっと趣味に

イズマイ 馬喰町

イズマイ 馬喰町

「本と珈琲とパイ」

古くから問屋街としての地位を確立している馬喰町。馴染みのない人からすると駅名を読むのも難しいかもしれません(念のため「ばくろちょう」と読みます)。

平日は問屋街らしい活気が溢れた町並みも、土日になるとシャッターが降り、どこか寂しい表情を見せる二面性のある町です。そんな馬喰町は、最近では若手クリエイターのギャラリーや雑貨店なども存在し、感度の高い人達からは密かな人気もあります。拘りとセンスの光る飲食店も年々増えてきております。

イズマイは馬喰町界隈で有名な定食屋&カフェ「フクモリ」の姉妹店で、2012年8月にオープンしました(※2016年12月29日をもって閉店しております)。JR馬喰町駅を出て清洲橋通りを神田川方面に北上して徒歩2分ほどの距離です。

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お店のテーマは「本と珈琲とパイ」。高い天井に柔らかいオレンジ色の照明、木目のカウンター、テーブルが暖かい雰囲気を演出しています。
店内はテーブル席が4つ。カウンターが3席。屋外にテーブル席がひとつ。アンティークシャンデリアの下にソファ席がひとつ。ソファ席は基本的には複数人で利用する場合に座れるようです。

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お店に入ってまず目に飛び込むのがテーマの一つである「本」を象徴する大きなブックスペースです。移動式本屋「BOOK TRUCK」の三田修平氏が監修し、文庫、料理本、絵本など、イズマイの暖かい世界観に合わせたセレクトとなっています。敢えて普段馴染みのない本を手に取り、コーヒーを片手に読書するのも、新しい発見が有るかも知れません。

また、Wi-fi環境、カウンター席に電源もあるため、PCで作業をする人にも適した環境です。
コーヒーは錦糸町の「すみだ珈琲」から仕入れたオリジナルのブレンドが一種類のみ。注文後、電動ミルで豆を挽いて、エアロプレスで提供されます。エアロプレスは短時間でコーヒーを抽出する方法なのですが、注文してから2分ほどでコーヒーが出てきたので少し驚きました。
今回はブレンド(400円)を注文。深み、苦み、力強いコーヒーの感じがダイレクトに伝わる一杯です。大きめのカップで飲みごたえも十分にあります。

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ただ、苦みが強めの大人のコーヒーであるため、軽い感じが好きな人は是非甘いパイと一緒に食べることをオススメしたいです。

3つめのテーマである「パイ」は、アップルパイ、カスタードパイなどのスイーツ系から、ミートパイ、海老トマトクリームパイといった軽食系まで種類も豊富です。かの有名な「KIHACHI」出身のシェフが監修したパイですので、確かな味で人気の一品です。

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パイ以外のフードメニューも充実しているので、日中のランチ、ティータイムとしての利用は勿論、お酒の提供もしているため夜はバーとしての使い方もできる多様性のあるお店です。パイをおつまみにお酒を飲に交わすのも他では体験できないイズマイならではのスタイルです。

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店内は喫煙不可ですが、外のテーブル席では喫煙可となっています。個人的にはイズマイのブレンドコーヒーは煙草にもよく合う印象です。
店外の席は、人通りは少ないものの、歩道に密着しているため人目が少し気になるかもしれません。

イズマイ 馬喰町 店舗情報

住所: 東京都千代田区東神田1-14-2 パレットビル 1F

営業時間: 月~土 10:00~21:00  日 10:00~19:00

定休日: 不定休

wifi: あり

電源: カウンター席にあり

喫煙: 店内は禁煙、屋外ベンチ席では喫煙可

HP: http://ismy.jp/

※2016年12月29日をもって閉店しております

About the Author

神宮司茂

東京都下町生まれ下町育ちの30代。コーヒーは大学生くらいまで苦手でした。大学生の頃、新宿のPAUL BASSETTでラテアートを見て感動したのがコーヒーとの出会い。休日は専ら愛機のb-ant 406steel(ミニベロ)で都内を散策。コーヒー以外に、ラーメン、ファッション、ミステリ小説、ガンダム(宇宙世紀)と守備範囲は広め。 モットーは「広く、それなりに深く」。