「決して侮れないアパレルショップでの一杯」
高級住宅街の側面を持ちつつも、人気のアパレルショップや昔ながらの飲食店も混在しており、近年は旧山手通り沿いに蔦屋書店も出来たことから、代官山は一層賑わいを見せています。
東急東横線を利用しない人々からすれば、決して交通アクセスが良いとは言えませんが、都会と自然の調和を感じさせる町並みは、渋谷や原宿、表参道とはひと味違った良さを体感できるため、わざわざ代官山を訪れたい理由が良く解ります。
Saturdays surf NYCは、その名前の通りニューヨーク発のサーフショップ。2012年3月に代官山の店舗をオープンしたことを皮切りに、神戸、名古屋、大阪と規模を拡大しており、いずれの店舗もカフェスペースを有しています。
東京のショップは代官山の駅を出て蔦谷書店を目指し6、7分ほど歩いた距離。ゆるやかな坂道が続くため、若干大変ではありますが、道中は感度の高いショップや飲食店が建ち並んでいますので、歩いていても飽きることはありません。
ショップのコンセプトは「サーフカルチャー」「ファッション」「コミュニティ」の融合とのこと、スタイリッシュに纏められた店内に併設されたカフェスペースには、洋服を買う目的で来た人が立ち寄ることは勿論、コーヒー自体を目当てに来店する方も多いとのことです。
大きなガラス張りの窓は開放感と明るさを与え、木目のフロアが都会の中の自然を演出しています。アパレルショップなのでカフェというよりはエスプレッソバーと言った方が正しく、店舗の入り口付近の長椅子か、ショップの奥にある「シークレットオアシス」と呼ばれるウッドテラスでコーヒーを飲むスタイルになります。
ウッドテラスは目黒方面を見下ろす形の高台となっているので、都会の中で自然を十二分に感じることが出来ます(個人的には「目黒方面を見下ろす」という点に何とも言えない優越感を覚えます)。
今回はホットラテS(400円)を注文。ミルクがやや強めであるため、コーヒー感が薄いと感じる人もいるかもしれないが、ミルクのきめ細やかさが際立っており、舌触りが非常に良いです。
豆は銀座のトリバコーヒーからオリジナルのブレンドを仕入れていることからも、専門店と引けを取らない拘りがあることが伺えます。若者向けのアパレルショップのコーヒースペースと決して侮ってはいけない上質な一杯です。
こちらのお店はフード類も充実しています。シュガーコーティングされた大ぶりのドーナツ、マフィン、パウンドケーキ等がディスプレイに並ぶ様子は、アメリカナイズな店舗イメージをより一層引き立てております。
ただ、ショップ自体はファッション感度の高い内装ですし、アパレル目的で来店されるお客さんもおしゃれな方が多いので、馴染みがない方には少し入りづらい印象は否めません。テイクアウトも勿論OKなので、コーヒー片手に代官山を散策する形も良いと思います。
SATURDAYS SURF NYC 店舗情報
住所: 東京都目黒区青葉台1丁目5-2 代官山Ⅳビル1階
営業時間: 10:00~19:00
定休日: なし
WiFi:あり
電源: 不明
喫煙: 不可