「コーヒーって何歳から飲んでも平気なの?」子を持つ親にとって、ふと疑問に思う方も多いのではないでしょうか。私たちの生活に身近な存在のコーヒーですが、カフェインによる影響や成長の阻害など、思うところは多々あります。コーヒーは何歳から飲めるものなのか、考察してみましょう。
コーヒーについて
コーヒーとは、コーヒーノキの果実から摂れる種子を焙煎し抽出した飲料です。コーヒーにはポリフェノールの一種であるクロロゲン酸と、アルカロイドの一種であるカフェインなどの代表的な成分が含まれています。
コーヒーの体への影響
コーヒーに含まれるクロロゲン酸はカテキンに似た作用があり、体内の鉄分と結合し排出してしまうため鉄の吸収を阻害すると言われています。また、カフェインには興奮作用があり、飲むと覚醒作用、解熱鎮痛作用、利尿作用があるとされています。
特にカフェインは依存性や中毒性が高いため、過剰摂取には注意が必要です。
コーヒーを飲んでもいい基準とは
コーヒーなどの“カフェインを含む飲料”は、10歳未満の子どもに与えない方が良いとされています。体が小さいとカフェインを分解する力が弱く、大人に比べ長時間カフェインの影響を受ける可能性があるからです。
体重が50kgを超え大人並みの体格であればカフェインを飲んでも安心だと言われていますので、年齢よりも成長で考えるのもよいかもしれませんね。
ただ、カフェイン耐性には個人差があり、年齢や体重をクリアしていてもカフェインの作用が強く出てしまう場合があるので、牛乳を加えてカフェオレにするなど、飲み方を工夫するといくらか安心ではあります。
カフェインが含まれるのはコーヒーだけじゃない
コーヒー=カフェインというイメージが強いですが、カフェインは緑茶・烏龍茶・紅茶・ココア・コーラ・栄養ドリンク・チョコレートなど、たくさんのものに含まれています。コーヒーだけでなく普段何気なく飲んだり食べたりしているものも見直してみましょう。
コーヒーのうわさ
コーヒーを飲むと様々な影響があるとされていますが、「ミネラルが吸収されにくい」「眠れなくなる」などのうわさの真偽についてはどうなのでしょうか。
- ミネラルの吸収を阻害する説
「コーヒーを飲むとミネラルの吸収を阻害する」と言われているのは、カフェインによる利尿作用によるものです。簡単に言うと、体の水分を排出しすぎてしまう、ということです。
また、コーヒーに含まれるクロロゲン酸は鉄と結合し吸収されにくいという、カテキンと似たような働きをします。ミネラル分を効果的に摂取したい場合は、食事の前後1時間を避けてコーヒーを飲みましょう。飲み過ぎには注意、ということですね。
- 眠れなくなる説
「コーヒーを飲むと眠れなくなる」というのは、カフェインの覚醒作用によるものとされています。カフェインは体内に入ってから分解排出されるまで5時間以上かかると言われています。
カフェインによる覚醒作用を防ぐには、一般的に夜眠る時間から5時間以上逆算した時間にコーヒーを飲むと安心と言われています。もちろん、個体差はあるので一概には言えません。
コーヒーは年齢ではなく体質・体格を基準とする
コーヒーは、10歳以上、体重50kg以上であれば飲んでも大丈夫だと一般的には言われています。身体が小さいとカフェインの分解排出に時間がかかるため、カフェインの影響を受けてしまい良くないとされているのです。心配な場合は、牛乳を加えてカフェオレにして、コーヒーそのものの量を減らすのが安心ですよ。
また、コーヒーを飲むとミネラルの吸収や睡眠の妨げになると言われていますが、飲むタイミングに気をつければ基本的には大丈夫です。ただし、カフェイン耐性には個人差があるので、自分のコーヒーへの適正を考慮した上で、日頃から飲み過ぎないことが大切です。