コーヒーの専門用語について紹介していく当コラム。ここでは、引き続き「か行」のコーヒー用語を見ていきましょう。
含水量
コーヒーの生豆に含まれている水分の量を「含水量」と言います。通常、コーヒー生豆は11%程度になるよう研磨・乾燥・水洗いの工程で含水量を調整しています。新しい生豆ほど含水量が高く、古いものに近づくにつれて少なくなっていきます。
喫茶店
“喫茶店”として営業しているお店は、食品衛生法によりお酒を提供することができません。コーヒーなどの飲み物やお菓子などの軽食のみを提供しているお店を喫茶店と呼ぶことが多いです。開業のためには“喫茶店営業”の許可が必要とされますが、多くの喫茶店は“飲食店営業”の許可もとっていることが多いです。
Qグレーダー
Qグレーダーは、コーヒーの国際的な資格の1つです。米国スペシャリティコーヒー協会(SCAA)が定めた基準に沿って、コーヒーの品質を評価することができるとQグレーダーに認定されます。
資格を取るには、味覚・嗅覚・カッピングに加え、知識を試される厳しい技術テストを通過しなくてはなりません。また、3年ごとにキャリブレーションテストと呼ばれる適正試験が行われます。
Q認証
Qグレーダー3名以上が、基準以上の評価を与えた特別なコーヒー豆に与えられる称号(認証)を「Q認証」といいます。Q認証を受けるだけで、そのコーヒー豆は取引の際に高値がつくそうです。専門家が美味しいと認めた“お墨付き”のコーヒーといった感じでしょうか。
キリマンジャロ
タンザニア・ケニアの国境にあるアフリカ最高峰の山の名前。その山岳地帯で取れたコーヒーの銘柄は「キリマンジャロ」として、高額で取引されています。1,000m以上の高地で生産されたこのコーヒー豆は、水分量が多く強い酸味と独特な香りが特徴。日本でも非常に人気の高い銘柄の1つです。
銀皮(シルバースキン)
コーヒーチェリーから果肉を取り除いた際、種子についている薄い種皮のことを「銀皮(シルバースキン)」と言います。製品としてコーヒー豆を精製していく課程で、銀皮はほぼ全て取り除かれます。
キンタル
「キンタル(Quintal)」は重量の単位です。国によって認識が違うようで、アメリカでは100ポンド、イギリスでは112ポンドを表すそうです。日本では1キンタルあたり約45kgという認識になります。
グアテマラ
中央アメリカに位置する、コーヒー原産国の1つ。等級は生産地の高度によって変わり、7つのグレードに分かれています。甘い香りと強めな酸味が特徴。他の豆と合わせやすいことからブレンドコーヒーに使われることも多いです。
クーリングトレー
焙煎したコーヒー豆は、予熱による過剰な焙煎(オーバーロースト)を防ぐため冷却しなくてはいけません。「クーリングトレー」は、コーヒー豆を混ぜ合わせながら空気を使って冷やす、焙煎装置についている冷却装置の1つです。
クエーカーズ
欠陥豆の一種で、成熟しきっていない未成熟なコーヒー豆を「クエーカーズ(Quakers)」ということがあります。赤く完熟していないコーヒーチェリーを収穫することが原因で、クエーカーズが生まれるそうです。
焙煎時に、他のコーヒー豆に焼きムラを与えてしまうケースがあります。“未成熟な”を意味する際には、「クエーカリー」ということもあります。