「トミオフクダ・ブルボン」という名のコーヒー豆を見聞きして、「?」とクエスチョンマークを浮かべる方が多いのではないでしょうか?
日本人の名前なのにカタカナで表記されていて、日本人が開発した品種なのか何なのだろうかと気になるところも含めて「トミオフクダ・ブルボン」について見ていきましょう。
「トミオフクダ・ブルボン」は、こんなコーヒー
香りや風味
- 安定感のあるコク
- 甘みがあって飲みやすい
オススメの飲み方
- オススメの抽出方法:ネルドリップ
相性
- ミルク:良い
- 砂糖 :普通
- お菓子:カラメルビスケット
こんな時にオススメ
- コクのあるコーヒーを飲みたい時
- 気分を入れ替えたい時
トミオフクダとは?
日系ブラジル人の農園
このトミオフクダ・ブルボンは、ブラジルのミナスジェライス州セラードといって、ブラジルきってのコーヒー生産地で生産されています。
さて、みなさんは「ブラジルと日本人」と聞いて何を思い浮かべますか?実はトミオフクダ氏は日系ブラジル人2世です。そして彼が経営しているバウ農園で生産されたブルボン種のコーヒー豆が「トミオフクダ・ブルボン」なのです。
日本人精神の農園
彼の経営する農園の最大の特徴は品質管理です。
品質の徹底化のため、栽培から出荷まですべての工程を自身の農園内で行っています。オーナー自ら農園管理を熱心で、最新の電子選別機やの採用や清潔面の徹底など、かなり力の注ぎようです。
また、従業員教育やマーケット動向やスペシャルティに関心を持つなど、どこか日本人の国民性を想起させる農園です。
ペーパードリップ:コクと飲みやすさ
繊細で濃厚なコクが中心の深みや重みをしっかりと感じられる反面、甘みを含んだ柔らかみも感じられます。また余韻もコクが長く感じられますが、重くなく透明感があります。
全体的に安定感があり飲みやすさが印象的です。近年の酸味のコーヒーブームの中で、コクのあるコーヒーは、どこか昔懐かしい純喫茶のコーヒーを思い出させてくれるコーヒーです。
今回の抽出方法
- ドリッパー:HARIO V60ドリッパー
- 豆の分量:25g(二人分、250ml)
- 挽き具合:中挽き
- 抽出温度:80℃
ネルドリップ:調和のコーヒー
ネルドリップで抽出すると、ペーパードリップよりコクが和らげられることで、比較的バランスの取れたコーヒーに仕上がります。
奥深いコクからは繊細さを感じることができます。そして柔らかい甘みによって、その繊細なコクが上手く引き立てられています。余韻もペーパードリップがスッキリしているのに対して、スッキリさを残しつつも柔らかみを長く感じることが出来ます。
今回の抽出方法
- 豆の分量:25g(二人分、250ml)
- 挽き具合:中粗挽き
- 抽出温度:80℃
フレンチプレス:優しい一杯
繊細なコクとコーヒーオイルの調和によるまろやかさに加えて、爽やかさがあいまって、優しいコーヒーに仕上がっています。酸味・コク・甘みどれも突出した部分が見られません。
夜ゆっくり過ごしたい時に一杯あると嬉しいコーヒーという印象です。
今回の抽出方法
- 豆の分量:18g(容量350ml)
- 挽き具合:粗挽き
- 抽出時間:4分00秒
オススメのアレンジ:カフェオレ
コクと甘みが中心のコーヒーのため、オススメのアレンジはカフェオレです。
普通に「コーヒー:牛乳=5:5」にしても良いのですが、生クリームも加えて濃厚さを出すと、まろやかさが感じられるのでオススメです。
およそ「コーヒー:牛乳:クリーム=5:3:2」くらいにすると重くなく飲みやすいカフェオレに仕上がるので、ぜひ試してみてはいかがでしょか?
コクと甘み「トミオフクダ・ブルボン」まとめ
個人的な感想
どうしてもその特徴的な名前や日系人というところに目が行きがちですが、高品質なブルボン種や生産技術なども見逃すことが出来ないポイントです。飲みやすさはこの技術と高品質の賜物ともいえるでしょう。
近年は酸味のコーヒーが多く流通していますが、自宅でコクがあって飲みやすいこの「トミオフクダ・ブルボン」を飲むと、どこか安らぎを感じることが出来ます。また、コクと甘みを含んでいるので、汎用性が高く、様々なアレンジをしても美味しくいただけます。
コーヒー豆の情報
- 名称:トミオフクダ・ブルボン
- 産地:ブラジル、ミナスジェライス州、セラード
- 農園:バウ農園
- 品種:ブルボン
- 焙煎:ハイロースト
- 購入店:ワールド・ビーンズ・ショップ
- 購入店URL:http://www.worldbeans-shop.com/