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強いのに、飲みやすい。「ザンビア・テラノーバ」

強いのに、飲みやすい。「ザンビア・テラノーバ」

ザンビア共和国にある「テラノーバ農園」のコーヒー豆を今回はご紹介します。そもそも「ザンビアってどこ?」というくらい日本国内ではマイナーな国ですが、高品質なコーヒー豆が生産されていることで有名です。

一体どのようなコーヒーなのでしょうか?

「ザンビア・テラノーバ」はこんなコーヒー

香りや風味

  • 華やかさと柔らかさの混じった甘く熟れた果実の香り
  • 奥行きのある強い酸味
  • キャラメルのようなコクと甘み

オススメの飲み方

  • オススメの抽出方法:ネルドリップ

相性

  • ミルク:生クリームは合うが、低脂肪乳はイマイチ
  • 砂糖 :ほどほど
  • お菓子:ガレットなど濃厚な焼き菓子が合う

こんな時にオススメ

  • しっくりしたコーヒーを飲みたい時
  • 密のあるコーヒーを飲みたい時

まずは、ザンビアについて

テラノーバ_ヴィクトリア

エチオピアやグアテマラといった国々は、どの辺りに位置しているのか何となく想像できますが、ザンビアについては全く想像できない方も多いのではないでしょうか。

ザンビアはアフリカ南部にある国で、周囲はタンザニア・マラウィ・コンゴとコーヒー生産国と接しています。世界三大瀑布の「ヴィクトリアの滝」でご存知の方も多いのではないでしょうか。

テラノーバ農園

テラノ―バ農園はザンビア共和国の中南部に位置しています。農園名のテラノーバ“TERRA NOVA”はラテン語で「新天地」を意味します。アメリカのドラマ「TERRA NOVA」も同じ意味です。

豆が大きい

テラノーバ_豆

テラノーバ農園のコーヒーでまず初めに驚くのがコーヒー豆の大きさです。日本で流通する多くのテラノーバ農園のコーヒー豆は、「スクリーン17以上」とかなり大きいです。おそらく小粒のモカコーヒーの2倍はあるかもしれません。

しかし、貝殻豆・異形・穴の空いたコーヒー豆が多いので、品質的に多少の不安が残る点は残念です。

ペーパードリップ:強いのに、飲みやすい。

まず初めに奥行きのあるコクから力強い酸味を感じることが出来ます。
酸味自体は強いのですがコクが中和して柔らかさが感じられます。さらに後味には、キャラメルのような滑らかさと甘さをしっかりと感じることができるので、全体的には飲みやすいコーヒーです。

ペーパードリップで抽出したコーヒーは、他の抽出方法に比べて密度が高い味わいなのに飲みやすく仕上がるので、とても面白い印象です。

今回の抽出方法

  • ドリッパー:HARIO V60ドリッパー
  • 豆の分量:30g(二人分、250ml)
  • 挽き具合:中挽き
  • 抽出温度:80℃

ネルドリップ:生キャラメルのような味

ペーパードリップと比べてキャラメルテイストが増していて、飲みやすくもあり、なおかつ酸味もしっかりと感じることができます。キャラメルテイストに酸味と密度も相まって、華やかな生キャラメルのようなトロンとした味わいが印象的です。

ネルドリップがテラノーバ農園のコーヒー豆の特徴を、最も活かした抽出方法のように思われます。

今回の抽出方法

  • 豆の分量:30g(二人分、250ml)
  • 挽き具合:中粗挽き
  • 抽出温度:80℃
  • ポイント
    抽出する時は細めのお湯でしっかりと風味を引き出すと、キャラメルらしさが増して面白いコーヒーに仕上がります。

フレンチプレス:華やかさと甘み

フレンチプレスで抽出すると華やかさと甘みが前面に出てきます。酸味も感じられますが、どちらかというと脇役のような存在で強く感じることはありません。

密度のあるコーヒーが苦手な方にはフレンチプレスで抽出したコーヒーがオススメです。

今回の抽出方法

  • 豆の分量:18g(350ml)
  • 挽き具合:粗挽き
  • 抽出時間:4分00秒

強いのに、飲みやすい。「ザンビア・テラノーバ」まとめ

個人的な感想

やはり強みのある酸味に対してキャラメルのような滑らかさを感じれる部分に面白みを感じることが出来ます。特にネルドリップで抽出したコーヒーにはほかのコーヒーには見られない特徴を見出すことが出来ます。

普段飲んでいるコーヒーに飽き飽きしている方にはオススメしたいコーヒーです。

コーヒー豆の情報

  • 名称:ザンビア テラノーバ AAA/AA
  • 産地:ザンビア南部 マザブカ地区
  • 品種:SL28(スクリーン17以上)
  • 精製:ウォッシュト / 天日乾燥
  • 焙煎:ハイロースト
  • 購入店:ワールド・ビーンズ・ショップ
  • 購入店URL:http://www.worldbeans-shop.com/

About the Author

汐井有

モットーは専門化したコーヒーについて、詳細を伝えつつ噛み砕いた説明で興味を持ってもらうこと。 専門的な記事と解りやすい記事の両方を書こうと思っています。