コーヒーを飲んでいて、ふとチョコレートのようなフレーバーを感じたことはありませんか。
コーヒー豆は産地や、焙煎度合いによって、様々なフレーバーが感じることがあるのです。今日は「コーヒーにおけるチョコレート風味」についてご紹介します。
コーヒーにおけるチョコレート風味について
コーヒーにおけるチョコレート風味とは、コーヒーを飲んだ時に感じられるチョコレートのような味や香りのことです。
シティロースト・フルシティロースト・フレンチローストの焙煎度合いで感じられるといわれています。
チョコレート風味を感じる3つの焙煎度合いとその特徴
シティロースト
中煎りとよばれるもので、酸味と甘みのバランスがよいのが特徴です。日本やヨーロッパなどで一般的に採用されている焙煎度合いです。
フルシティロースト
中深煎りとよばれるもので、酸味が弱まり苦みが感じられるのが特徴です。香ばしさが楽しめる焙煎度合いで、エスプレッソなどにも用いられます。
フレンチロースト
深煎りと呼ばれるもので、酸味よりも苦みが強く感じられるのが特徴です。苦みと独特の香りが楽しめる焙煎度合いで、ミルク系のメニューに使われます。
チョコレート風味を感じる2つの理由
焙煎によるもの
コーヒー豆は焙煎が進むにつれて香ばしさや、コクが増していき、ある一定の焙煎度合いに達すると、飲んだ時のアフターテイストにチョコレート風味を感じられるといわれています。
これは、香りはもちろん、焙煎がすすむことで出てくるコーヒーオイルの影響もあるのではないかといわれています。
チョコレート風味以外にも、カラメルや黒糖などと表現されることもありますが、いずれも品質の良い豆を焙煎した場合に感じられます。
精製方法によるもの
「ナチュラル(アン・ウォッシュド)」と呼ばれる方法で精製された生豆を一定の焙煎度合いで焙煎すると、飲んだ時にチョコレート風味を感じられるといわれています。
ナチュラルとは、コーヒー果実を収穫後、天日干しで自然に乾燥させる方法のことで、果肉の甘みがコーヒー生豆に影響し、独特な香りや甘みを感じられるといわれています。
チョコレート風味を感じられるコーヒー
チョコレート風味を最も感じられるコーヒーは、ブラジル産のナチュラル精製された生豆です。
この生豆にフルシティからフレンチローストくらいの焙煎を施すことで、ナチュラル特有のコクや甘みとともに、チョコレート風味が感じられるといわれています。
イエメンやエチオピアでもナチュラル製法が主流なので試してみるといいかもしれませんね。
コーヒーにおけるチョコレート風味とはまとめ
コーヒーにおけるチョコレート風味とは、焙煎度合いと生豆の精製方法によって生み出されるものです。
チョコレート風味を感じられる焙煎度合いは、フルシティロースト~フレンチローストまでの範囲で、抽出したコーヒーを飲んだアフターテイストとして感じられるといわれています。
このような風味の特徴がでるのはナチュラル製法で作られた生豆が多く、ナチュラル製法が主流であるブラジル・エチオピア・イエメン産のコーヒーで楽しむことができますよ。
ワインのテイスティングをするように、コーヒーに隠されているいろいろなフレーバーをあなたも見つけてみませんか。