コーヒー、紅茶、緑茶など、普段から慣れ親しんでいるカフェインを含むドリンク。淹れ方によって、カフェイン含有量が変わるってご存知でしょうか。今日は「淹れ方別カフェイン含有量」紅茶とコーヒーの場合についてご紹介します。
カフェイン含有量について
カフェインの含有量は、品種によって異なります。コーヒーの場合はアラビカ種よりロブスタ種、紅茶の場合は新芽を使ったもの、緑茶の場合は玉露にカフェインが多く含まれているといわれています。また、その量は産地の環境や焙煎、抽出方法によって変化します。
紅茶の場合
紅茶は、茶葉のカフェイン含有量がコーヒーよりも多いです。しかし、カップ1杯に対して使用する茶葉の量が少ないため、抽出された状態だと、コーヒーに比べてカフェイン含有量は少なくなります。抽出する茶葉が粉末状のものや、茶葉が湯に浸っている時間が長いと液体のカフェイン含有量が増えるといわれているので、注意が必要です。
紅茶の淹れ方のポイント
紅茶のカフェイン含有量を少なくするには、茶葉を湯に長く浸さないことがポイントです。長く浸すことで、茶葉に含まれるカフェインがどんどん溶けだしてしまうので、抽出時間に注意しましょう。煮詰めるタイプの紅茶もなるべく避けた方が無難です。
品種の差としては、アッサムは沸騰した湯で淹れるとカフェイン含有量が多くなるため、少しぬるめの温度で抽出した方が良いでしょう。また、ダージリンは水出しにすると、カフェイン含有量が多くなるといわれていますので、湯で抽出したものを飲みましょう。
コーヒーの場合
コーヒーは、焙煎によってカフェイン含有量が変わります。焙煎度合いが深いもののほうがカフェインの量が多いイメージはありませんか?
カフェインは焙煎の熱により分解されるので、深煎りのコーヒー豆やブレンドの方が、カフェイン含有量が少ないのです。浅煎りのコーヒーがお好きな方は、飲み過ぎに注意してくださいね。
コーヒーの淹れ方のポイント
コーヒーも紅茶と同様に、低めの湯温での抽出や、素早く抽出することでカフェイン含有量を減らすことができます。湯の対流時間が短いおすすめの方法は、フレンチプレスです。ドリップコーヒーに比べて、コーヒー粉が湯に浸っている時間が短くなるのでカフェイン含有量が少なくなります。
抽出後は素早くカップにあけるのがコツです。また、エスプレッソも抽出時間が短いので、含有量を減らすことができます。どちらの場合でもカフェイン含有量の少ない深煎りコーヒーを使用するのがポイントになります。
インスタントコーヒーのカフェイン含有量はどうなのか?
インスタントコーヒーの場合、原料としてロブスタ種が使用されることが多いので、手軽ですが、カフェイン含有量を考えるとたくさん飲むことはおすすめしません。
インスタントコーヒーを飲む場合には、アメリカーノ風に湯で薄めて飲むか、カフェインレス・コーヒーにすることで、カフェイン含有量に対する心配を解消することができますよ。
飲み過ぎ注意?淹れ方別カフェイン含有量まとめ
カフェインの含有量は、品種と焙煎、抽出方法によって異なります。
紅茶の場合は、新芽にカフェインが多く含まれているので、ファーストフラッシュなどがお好きな方は注意が必要です。また、抽出する茶葉が粉末状のものや、湯に浸っている時間が長いとカフェイン含有量が増えます。コーヒーの場合は、焙煎の熱の影響が少ない浅煎りのコーヒー豆の方が、カフェイン含有量が多くなります。
コーヒーも紅茶も、低めの湯温で、素早く抽出することがカフェイン含有量を減らすポイントですよ。自宅で紅茶やコーヒーを楽しんでいるあなた。一度、淹れ方を見直してみてはいかがでしょうか。