眠気覚ましの一杯にコーヒーを選ぶ方も多いことでしょう。眠気覚ましに有効に働いている成分はカフェインだと言われています。
今回はコーヒーに含まれるカフェインについてお話します。
カフェインの概要
植物に含まれる成分アルカロイドの一種で、苦みが特徴です。コーヒー豆が実るコーヒーノキやカカオ、チャノキなどにも含まれています。そのため、これらを原料とするコーヒー、ココアやチョコレート、緑茶、紅茶、ウーロン茶など、身近な飲料・食品にも多く含まれています。
また、コーラやエナジードリンクと呼ばれる清涼飲料水、一部栄養ドリンクにも含まれています。
カフェインの効能
覚醒・興奮作用、利尿作用がよく知られています。他にも、集中力を高める、脂肪を燃焼する(分解する)作用を促進させるなどの効果もあります。
また、解熱鎮痛作用もあることから、頭痛薬や総合感冒薬などの医薬品にも使用されています。
カフェインの副作用
一度に大量に摂取した場合、心拍数の増加、動悸、不整脈などの急性の中毒症状が現れることがあります。他にはめまい、呼吸困難、胃痛や嘔吐、幻覚、幻聴など。慢性の中毒症状もあり、神経過敏や、不眠などの睡眠障害、頻尿、頻脈などです。また、身体的・精神的依存も起こすと言われています。
コーヒーのカフェイン含有量
コーヒーに含まれるカフェインの量は飲み方(淹れ方)により変わってきますが、100ml当たり40~70mg程度です。
カフェイン含有量の違い
・コーヒーの生豆では、ロブスタ種のほうがアラビカ種の約2倍のカフェイン量です。
・カフェインは焙煎によって分解されるため、深煎りよりも浅煎りの豆のほうがカフェイン量は多くなります。
・お湯の温度が高いほど、抽出時間が長いほど、カフェインを多く含みます。
他の飲料によるカフェイン含有量の比較(一般的な1杯分)
・コーヒー(煎り豆・ドリップ) 量:150ml カフェイン量:100mg
・コーヒー(インスタント) 量:150ml カフェイン量:65mg
・コーヒー(エスプレッソ) 量:40ml カフェイン量:77mg
・玉露 量:150ml カフェイン量:180mg
・煎茶 量:150ml カフェイン量:30mg
・紅茶 量:150ml カフェイン量:30mg
・ウーロン茶 量:150ml カフェイン量:30mg
・麦茶 量:150ml カフェイン量:0mg
・ホットココア 量:150ml カフェイン量:50mg
・コーラ 量:350ml カフェイン量:34mg
・栄養ドリンク(モンスターエナジー) 量:355ml カフェイン量:110mg
・栄養ドリンク(リボビタンD) 量:100ml カフェイン量:50mg
コーヒーのカフェイン含有量まとめ
1日当たりのカフェインの適量は250mgと言われています。
コーヒーは比較的カフェイン含有量が多めです。生活の中でよく口にするお茶などにもカフェインは含まれるので、全部合わせると摂り過ぎている場合もあります。一度、ご自身の飲料習慣を見直してみてはいかがでしょうか。