最近では様々なコーヒーがあります。種類が豊富で迷ってしまう方も多くいるでしょう。ここでは人気のコーヒーのひとつ、エスプレッソをご紹介します。
エスプレッソとは
エスプレッソは、イタリアやフランスで最もよく飲まれているコーヒーです。深煎りで微細に挽いたコーヒー豆を充填したフィルターに、沸騰水を加圧状態で濾して抽出します。
一般的にはコーヒーカップの半分ほどの大きさのデミタスカップで提供されます。
エスプレッソの特徴
焙煎も強く、抽出時間も短時間のため、ドリップコーヒーに比べカフェインの含有量が少なくなります。表面が「クレマ」と呼ばれるクリーム状の泡におおわれています。クレマは味をまろやかにし、香りを口の中に持続させてくれる働きがあります。
エスプレッソは濃厚で苦いというイメージが強いコーヒーです。しかしコク、甘味や苦み、酸味のバランスがよく、旨みもあり、リラックス効果も高いです。
エスプレッソにはアレンジが多い
エスプレッソは本来そのままで飲みますが、多くは様々な飲み物のベースとして用いられます。ミルクやクリームを加え、カフェ・ラテ、カプチーノ、カフェ・マキアート、キャラメル・マキアートなどとして飲まれています。
エスプレッソの飲み方
エスプレッソの飲み方は人それぞれですが、大きく分けてイタリア式とシアトル式に分けられます。
イタリア式
イタリアではほとんどの人が毎日、1日に何杯も飲エスプレッソを飲むと言われています。イタリア人の社交場として親しまれているバールではエスプレッソは欠かせない飲み物です。
エスプレッソにたっぷりの砂糖を入れて飲むのが一般的です。コーヒーはかき混ぜずに飲み、その後に底にたまった砂糖をスプーンで食べるのがイタリア式エスプレッソマナーです。
シアトル式
シアトルでもエスプレッソがとても親しまれています。しかし、シアトルではエスプレッソをストレートで飲むよりも、カプチーノやカフェ・ラテ、またはキャラメルシロッップやチョコレートシロップを使ったフレーバーコーヒーにして飲むことが多いようです。
日本にあるスターバックスやタリーズはシアトル式コーヒショップと言えます。
どちらにも共通するのは香りを楽しむことです。飲む前にまずは豊かな香りを楽しみます。その後、一気に飲み、芳醇なコクと香りがからだ中に巡るのを味わいます。
イタリア式とシアトル式の違いまとめ
上記で紹介した飲み方の違い以外にも、エスプレッソマシンの置き方などに違いがあるようです。イタリア系では男性の店員さんが多く、バリスタの技術がお客さんに見えるように、エスプレッソマシンの正面が客席に向かって置かれています。
シアトル式では女性の定員さんが多く、お客さんと対面し、コミュニケーションがとれるよう、背が見えるように置かれていることが多いようです。
国や地域によって同じコーヒーでも飲み方や提供の仕方が様々です。旅行に行った際にはその土地ならではの飲み方や提供の仕方で、いつもと違ったコーヒータイムを過ごしてみてはいかがでしょうか。