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【コロンビア】サザ農園(サザコーヒー)

【コロンビア】サザ農園(サザコーヒー)

「サザコーヒー」、ご存知の方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。実はサザコーヒーには、自社所有の農園がコロンビアにあるのです。その名も「サザ農園」。そんなサザコーヒーが一から手掛けたコーヒーを今回はご紹介。

「サザ農園」は、こんなコーヒー。

  • 今回の焙煎:シティロースト

香り

  • フレグランス(豆の香り)
    深いロースト感の中に、ほのかに甘さが漂う
  • アロマ(コーヒーの香り)
    ダークチョコや焦がしたカラメルのような深く甘い香り

風味

  • ボディ感と豊かな風味
  • コロンビアらしいテイスト
  • コク・酸味・甘み、全てが味わえる

こんな時にオススメ

  • 飲み応えのあるコーヒーを欲している時に
  • 落ち着きたい時
  • 曇り・雨の日に飲みたいコーヒー

サザコーヒーの農園って?

コロンビア ①

サザ農園はコロンビアのカウカ県にあります。カウカ県と聞いてもピンと来ない方も多くいるかもしれませんが、ナリーニョ県やウイラ県といったコーヒーの名産地に挟まれた地域です。

そんな名産地にありますが、サザコーヒーさんのウェブサイトでは、

農地購入は1996年。農園として1998年から。2000年頃から急速に治安が悪化し、コロンビア南部が左翼ゲリラ掌握地帯になり内戦状態で危険地帯のど真ん中に位置していたため、2006年までほぼ手つかずで収穫物はゲリラに収穫されていたようだ。

いちどは日本にコーヒーを持ち込む事に成功するが、2008年のエルニーニョでサビ病が大発生しサザ農園の品種カツーラは全滅。その後全ての品種を耐サビ病品種に植え替え2015年の商業ベース初収穫に挑む。

《引用元:サザコーヒー http://www.saza.co.jp/index1-4-19.php?menu=3

…と、書かれています。

ちなみに現在は、全滅したカツーラ種に代わって、カスティージョ種のコーヒーを栽培していると記載されています。

そして、このような苦難を乗り越え、2017年8月にはカウカ県で開催された品評会で優勝したのです。サザコーヒーさんのコーヒーへの情熱と取り組みが窺えますね。そんなサザ農園のコーヒーについてまとめてみました。

ペーパードリップ:コロンビアらしさと豊かさ

コロンビア ②

甘くも奥深いテイストが印象的な一杯です。口当たりは柔らかく、するりと口の中へ流れ込んでいきます。しかし口に含んだ瞬間からスモーキーさが立ち昇り、一気にコーヒーが持つ豊かさが広がりを見せます。

程よい酸味・しっかりしたボディ感・甘さ由来の滑らかさ、「コロンビアらしいな」というテイストです。とりわけ品質が高いため、そのコロンビアらしさを邪魔されず存分に堪能できます。

余韻は、カカオ80%程度のダークチョコレートのような、奥深さと飲みやすさのバランスが絶妙です。飲みやすいのに飲みごたえのある、そんなコーヒーです。

バランスなら中温、コクなら高温

コクや酸味のバランスが取れたコーヒーを飲みたい方は、80~85℃前後の標準的な温度で抽出するとオススメです。

一方で、コクやスモーキーさを前面に出したいという方は、90℃前後の高温でもいいでしょう。そしてお湯は細く注いで、じっくりと抽出すると濃厚さが際立ちやすくなります。好みによって様々ですが、全体的に高めの温度でドリップすると面白いコーヒーです。

今回の抽出方法(HARIO V60ドリッパー)

  • 豆の分量:一杯当たり12g(一杯120mlで計算)
  • 挽き具合:中挽き
  • 抽出温度:85℃

ネルドリップ:奥深さと滑らかさ

とても繊細で、奥深いテイストが特徴的です。ペーパードリップより滑らかですが、甘みといた風味は弱く、スモーキーさやコクが複雑に入り混じっている様子を堪能することができます。酸味はかなり抑えられています。冷めてくるにつれてスモーキーさが弱まっていき、カカオ90%ほどの、豊かな苦みと柔らかさを併せ持ったテイストに変化していきます。

余韻はスモーキーな滑らかさが特徴的で、ダンディーな大人のコーヒーといった雰囲気を醸し出してくれます。総じて、大人のビターなコーヒーです。

今回の抽出方法

  • 豆の分量:一杯当たり12g(一杯120mlで計算)
  • 挽き具合:中挽き
  • 抽出温度:85℃

フレンチプレス:似て非なる豊かさ

スモーキーさは弱いですが、しっかり飲み応えのあるコーヒーです。一方で、甘みは比較的強めで、そして酸味は弱めですが意外と感じられます。ラムレーズンのような、豊かさ・暗めコクに響く酸味がポイントかもしれません。余韻はスモーキーさが弱いため、スッキリしていて長くは続きません。

ドリップとは似ているようで似ていない、そんな面白い側面を見出せる一杯です。

今回の抽出方法

  • 豆の分量:18g(容量350mlのプレスを使用)
  • 挽き具合:粗挽き
  • 抽出時間:沸騰したお湯で4分00秒

サイフォン:カカオ感のある風味

甘みやコクといった豊かさが、他の抽出方法と比べると際立っています。透明感があるため、そのコントラストで様々な風味を感じやすくなっています。とりわけ甘みが強く、また穏やかにコクが広がっており、カカオ感満載のコーヒーといった風合いです。

余韻はスモーキーさが抑えられて、甘さメインの穏やかさが程よい長さで感じられます。コーヒー豆の風味が良く出ているコーヒーです。

今回の抽出方法

  • 豆の分量:一杯当たり15g
  • 挽き具合:中挽き

「サザ農園コロンビア」の美味しい飲み方。

コロンビア ③

ミルク・砂糖との相性

  • ミルク:とても良い
  • 砂糖 :良い

クリームや濃厚なミルクが合うコーヒー

中深煎りでボディ感やスモーキーさを持っているため、濃厚なミルクやクリームとの相性に優れています。さらにコーヒーが持つ甘みが懸け橋となって、ミルクと上手く調和してくれます。

そのため、カフェオレにすると、コーヒーらしいボディ感を主張する一方で、甘さの調和という絶妙な面白いバランスを見せてくれます。

サザコーヒーとコロンビアの良さを知れるコーヒー

コロンビア ④

以上、サザ農園のコーヒーでした。元々のコーヒー豆の品質が良いため、「これぞコロンビア」といったようなテイストを堪能することができます。また、サザコーヒーさんのクオリティの高さを知ることもできる、とても興味深いコーヒーです。

美味しいコーヒーで悩んでいる方は、一度購入してみてはいかがでしょうか?

コーヒー豆の情報

  • 名称:サザ農園コロンビア
  • 産地:コロンビア、カウカ県
  • 精製:ウォッシュト
  • 今回の焙煎:シティロースト
  • サザコーヒーURL:http://www.saza.co.jp/

About the Author

汐井有

モットーは専門化したコーヒーについて、詳細を伝えつつ噛み砕いた説明で興味を持ってもらうこと。 専門的な記事と解りやすい記事の両方を書こうと思っています。