コーヒーの専門用語について紹介していく当コラム。今回は、引き続き「は行」のコーヒー用語を紹介します。
肥培管理
コーヒー栽培には欠かせない土壌管理の1つ。コーヒーの実が成るコーヒーノキは、土壌の養分を吸収することで成長します。そのため、土壌に適切な養分を与える管理「肥培管理」はしっかりと行わなくてはなりません。肥培管理を行なうことで、安定したコーヒー豆生産量の維持につながります。
標高
コーヒーのランク付けをする上で、「標高」を基準に評価をします。ホンジュラス、メキシコ、グアテマラなどの国では標高の高い場所で栽培された豆ほどランクが高いとされています。
平豆
通常コーヒー果実の中には2つの種子が入っていますが、稀に向き合った面が平らで1つの種子に見える形のものがあります。この特殊な豆を「平豆(フラットビーン)」と言います。
ビーン・テンパチャー
焙煎中のコーヒー豆の温度を「ビーン・テンパチャー」と言います。この温度を調節し、焙煎度合の変化も調整します。
ビーンプローブ
焙煎時に使われる、温度測定用の電極のことを「ビーンプローブ」と言います。外部から焙煎機の中の温度を確認するため、プローブを設置して電子測定に用ます。
ビーンベルト
コーヒー栽培に適した地域の範囲を「ビーンベルト」または「コーヒーベルト」と呼ぶことがあります。赤道を挟んで北緯25度〜南緯25度の間で、平均気温が20℃前後、年間雨量が1300〜1800mm程の地域が密接している地域を指します。
ファーストクラック
コーヒーを焙煎している時に発生する「ハゼ」という現象があります。これは、豆内の水分が減少して、二酸化炭素ガスが発生することによって起こる豆の亀裂にともなって発生する音です。
この「ハゼ」には2つの種類があり、焙煎を初めた直後に起こるハゼのことを「ファーストクラック(1ハゼ)」「セカンドクラック(2ハゼ)」と言います。
ファゼンダ
ブラジルのコーヒー生産の大部分を占める大農園。非常に規模が大きく、生産量も豊富なことから「ファゼンダ(ブラジル)の生産が世界のコーヒー相場に影響を与える」と言われているほどです。
ファーメンティド
コーヒーの不快な味・香りを表す際に使われる言葉。不快な酸味や辛味を感じた時に、「ファーメンティドな〜」と表現します。ファーメンティドが発生する原因としては、精製処理時のミスが考えられます。
ファーメンテーション
コーヒーの実からコーヒー豆を取り出す「“水洗式”精製処理方法」での工程の一つ。果肉を取り除いた後、1日程度貯蔵発酵させ取り残しの果肉や皮を“発酵”させて自然な形で除去することを「ファーメンテーション」と言います。
フィルター
ドリップ式コーヒーを抽出する際に使用する道具です。一般家庭でコーヒーを淹れるときに使われることも多いです。フィルターには、紙タイプ(ペーパーフィルター)、布タイプ(ネルフィルター)、金属フィルターの3種類があり、それぞれ抽出後の味の特徴が変化します。