眠気覚ましにコーヒーを飲まれる方は多いのではないでしょうか。仕事中や勉強中など、眠くなってしまう時のお供としてコーヒーは欠かせませんよね。今回は、眠気覚ましにおすすめのコーヒーについて考えてみましょう。
眠気覚ましに効くのはホット?アイス?
ホットコーヒーとアイスコーヒーでは、カフェインが身体に及ぼす影響が異なると言われています。これは、コーヒーに含まれるカフェインの覚醒効果がどれくらいの時間で作用するかが関係しているのです。
カフェインの浸透スピード
カフェインの血中濃度が高まるのが30分程であるホットコーヒーに対して、アイスコーヒーは1時間以上の時間を要して血中濃度が高まります。つまり、なるべく早く眠気を覚ましたい場合、ホットコーヒーを飲むほうが良いのです。
甘いコーヒーは睡魔に襲われる?
眠気覚ましのためにコーヒーを飲む場合、砂糖は入れないようにしましょう。“糖分を摂れば脳が活性化される”と思われがちですが、実は糖分には血糖値を下げ眠気を促してしまう効果があるとされているためです。
眠気を覚ましたい、糖分を摂る、さらに眠くなる…という悪循環ができてしまい、再度甘いコーヒーを飲むことでさらに血糖値を下げ睡魔に襲われる状態を繰り返してしまいます。
缶コーヒーはブラックで
上記の事から、眠気覚ましに「缶コーヒー」を飲むのは逆効果のため、あまりおすすめはできません。市販されている多くの缶コーヒーは、大量の砂糖を含んでいることが多いためです。
缶コーヒーは手軽に買って飲むことができるため、「繰り返し飲む」という悪循環に陥りやすいです。カフェインと糖分の過剰摂取にも繋がりますので、眠気覚ましとして缶コーヒーを選択するのは避けるべきでしょう。せめて、無糖のブラックタイプの缶コーヒーを飲むようにしてください。
カフェインが多く含まれるコーヒー
眠気覚ましには無糖のホットコーヒーが優れているということがわかりました。では、眠気覚ましとして重要な「カフェイン」はどのようなコーヒーに多く含まれているのか見ていきましょう。
浅煎りの焙煎豆を選ぼう
コーヒー豆に含まれるカフェインは、焙煎を深く進めるごとに昇華し効果が薄れていきます。つまり、焙煎の深い豆ほどカフェインが少ないのです。
深煎り豆は「苦くてカフェインが多い」という濃いイメージが定着していますが実はまったくの逆で、カフェイン含有量だけで言えば、焙煎の浅い浅煎りのコーヒーの方が多いのです。
つまり、眠気覚ましとしては酸味の強いスッキリとした浅煎りのコーヒーを選ぶべきと言えます。
ドリップコーヒーを飲もう
また、抽出方法によってもカフェインの量が変わってきます。抽出方法ごとのカフェイン含有量は、多い順にドリップ、インスタント、エスプレッソとなっています。「苦くて濃厚」なイメージの強いエスプレッソは、ドリップやインスタントに比べて量自体が少なく”深煎りで淹れる”ため、カフェイン含有量が少ないのです。
眠気覚ましにはドリップしたコーヒーがおすすめ、ということになります。
眠気覚ましにおすすめのコーヒー まとめ
眠気を覚ましたい場合、砂糖を入れず浅煎りで抽出されたコーヒーを飲むようにしましょう。眠気と戦う上で重要なのは、「糖分をなるべく摂らないこと」「カフェインを効率よく摂ること」です。
とはいえ、眠気を覚ましたいからと飲み過ぎてしまうと体調に悪影響を与えてしまうため要注意。ストレッチをしたり会話をしたりを交えながら、適量のコーヒーを飲むようにしましょう。